世界を賭ける恋 1959年7月 ルリ子19才
浅丘ルリ子/野々村夏子 石原裕次郎/村岡雄二 葉山良二/野々村欽也 南田洋子/野々村かおる 二谷英明/村岡稔
最初はかったるい展開だったけど19才のお嬢様を演じるルリ子が可憐で可愛く、美しく、どストレートなラブロマンスでどんどん幸せな気持になる映画だ。

しかし10代の頃のルリ子はかわいい、なんで後年あんなに頬骨が出てきちゃったんだろう。顎が伸びる病気あるけど似たような感じだろうか。

赤い、デコルテ出したドレスで歌うルリ子、オーラある。

和服も美しい。
途中で裕次郎が3ヶ月仕事の関係でヨーロッパに行くことになる。作中にSAS(スカンジナビア航空)という航空会社が出てくる。みんなSASのロゴ入のバッグ持って飛行機にのる。飛行機は4発のプロペラ機だ。かなりスポンサー料貰うことに成功したのだろうか作中の1/3はヨーロッパ旅行のプロモーション映像みたいになっている。正直あの頃のヨーロッパなら是非行きたい。今の移民だらけのヨーロッパはうーんだな。ちなみに建築の仕事で行ってるはずの裕次郎のヨーロッパでの仕事風景は1秒もありません。
まあ、ヨーロッパで事件や事故に巻き込まれたり美女に絡まれたりしてルリ子が後を追いかけるんだろうなーと思ってたら起承転結の転がいつまでも起きないまま、ルリ子とのエアメールで文通したりして幸せなうちに映画はどんどん終盤へと…。あれ?変だぞ、いきなり交通事故とかで死ぬんじゃないか?と思い始めた残り15分くらいの時、バク転したりしてあんなに元気だったルリ子がイキナリの病死。病名は粟粒結核。肺結核菌が他の臓器に転移する病気。調べてみたけど元気だった人が3日で死ぬとはどこも書いてなかった。かなり強引。そんなわけでハッピーエンドには至らなかった。
印象に残ったセリフは裕次郎がルリ子の家から自分の家に帰るとしたときに、ルリ子が言った「家に帰るなんておかしいわ、私がいるところがあなたの家でしょう。」対して「ああそうだね、出かけてくるよ」という、日活風にいうと味なセリフをいうじゃないか。
結婚の条件 1963年5月 ルリ子23才
浅丘ルリ子/水戸まひる 二谷英明/桜井史郎(水戸まひるの義兄) 南田洋子/桜井ますみ(まひるの姉。史郎の妻) 川地民夫/石井鏡一 山田吾一/三好忠義 長谷百合/尾上咲子(まひるの同僚) 小高雄二/矢貝修治
ルリ子単独主演。
この映画のルリ子はとんがらないで普通のOLを演じていて凄くかわいいかった。

その中でも小高雄二とボーリングに行った時のこの上目遣いがイイ!
それにしてもこの映画の小高雄二はルリ子が好きだといっても、自分を好いてくれる長谷百合に対する言動はあまりにも長谷百合が可哀想すぎるだろう。

長谷百合はルリ子らの食事会に割り込んできたが小高雄二に冷たくされて泣いてしまった。(しかしこの食事会のシーン。テーブルの上の料理とかグラスビールとかほんとイイんだよなあ。この時代に行きたいわあ)

それと映画の最初のほうから度々、「結婚相手は比較検討しないとね。」というセリフが数人から言われるがそれが伏線で最後に回収される。
特にアクションが入るでもなくテレビドラマのような恋愛物であったが面白く、最後まで飽きない。
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