星影の波止場 1968年2月 雅子21才
和泉雅子/新庄礼子 阿木譲/田村次郎 浜田光夫/笠原順 浜川智子/利江
この作品の雅子は他の作品とは確実に性格が違い、演じ分けができるんだなあと思った。

智恵子や小百合は皆同じような感じになってしまうが、さすが賞を取る女優は違う。
話の筋は浜田光夫がほぼ全面に出てきて、なんとも都合が良すぎるストーリー。ちょくちょく鈴木ヒロミツ(ザ・モップス)がサイケなロックを歌っているが、まだ「たどり着いたらいつも雨降り」のヒットまで4年もあり、彼らだけの力では全く響かない歌を歌っていた。劇中では宍戸錠が阿木譲(棒演技)の借用書を破り捨てる代わりに店にモップスを出演させるがあれでは他の店では雇ってくれなかったんだろなあ。と思える。やはり(作曲)吉田拓郎の力を借りれなければあのまま埋もれていたのだろう。
作中、阿木譲と雅子の会話シーンで理由もなくパンプスで鉄橋の中に入って話し込むのはなんだったのだろう。

今は絶対に許されないシーン。
最後はお決まりのヒーロー(浜田光夫)が港から旅立ち、ヒロイン(和泉雅子)は見送るのだった。

激しい河 1962年10月 雅子15才 清水まゆみ 22才
和泉雅子/天野昌江 高橋英樹/伊奈修 清水まゆみ/白石桂子 内田良平/佃次郎 星ナオミ/尚美(ナイトクラブ「チロル」のダンサー)
河と題名がついているが海上の病院船に高橋英樹が転職して進む映画である。
最初は高橋英樹は大きな病院の医者で院長の娘の清水まゆみから好かれていたがモルヒネの盗難事件の責任をとる形で病院を去り、友人のつてで島を巡回する病院船の勤務医になった。(これも清水まゆみと結婚して病院乗っ取ろうとする、近藤宏ほかの罠だったのだが)

雅子はその病院船のナースで直ぐに高橋英樹を好きになったが、清水まゆみが追いかけて一緒に手伝うといって船にのってきたからぷんぷん丸に。

悪者側は深江彰喜が店長のクラブを根城にしてるのだかそこのダンサーで星ナオミがでていた。

セリフもちょっとある。
内田良平が悪者側なのだがハード・ボイルドな感じを出しててなんどか雅子に襲いかかろうとはするものの、最後は高橋側についていいやつになった。
最後は船上の殴り合いのアクションを経て警察が介入してくれて悪は一掃された。
(現実の警察も正義の仕事をしてくれよ。逮捕した外国人不起訴で釈放とか止めてくれ。)


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