吉永小百合-激流に生きる男-ひとりぼっちの二人だが(映画レビュー)

映画 ドラマ
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激流に生きる男 1962年5月小百合17才

激流に生きる男

吉永小百合/さかえ

高橋英樹/黒須(槇)竜太郎

二谷英明/前田

笹森礼子/遠藤靖子

白木マリ/晴美

小百合は大学生の設定(21才の設定)で兄がいない間のクラブのマダムを演じているが中身は17歳である。宣材写真みると十朱幸代かと思った。髪型がなんか違うし別人のようだ。やはりまだ若いせいかなにか演技に余裕がない感じだ。がんばったな。。

高橋英樹は元ボクサーで例によってヤクザから奪われそうになって嫌がらせを受ける小百合の店を守る。1年前に八百長試合を遂行しなかったことでボコりにきたヤクザを逆に殴り殺してしまったことがあり、その兄が二谷英明で執拗に二谷から命を狙われる。

笹森礼子は百合子の店を買い取ろうとする金主のフィクサーの娘でこれも高橋英樹を好きになる。

笹森礼子のカラー映画貴重だわー。白黒と違って現実味が段違いだ。

高橋英樹は笹森礼子からは結婚したいと言われ、17才の小百合からも「二人で会うのはいや?」とか言われるこれは難しい選択だ。悩む。だが笹森礼子にはそそる肉体も一緒についてくるのでしいて言えば礼子を選ぶか。。

しかし英樹は店の問題を解決して自分の問題も解決すると船に乗って行ってしまうのであった。

ひとりぼっちの二人だが 1962年11月 小百合17才

ひとりぼっちの二人だが

吉永小百合/田島ユキ

浜田光夫/杉山三郎

坂本九/浅草九太

高橋英樹/田島英二

なんかへんな題名だが両親をなくした小百合と浜田の二人という意味らしい。劇中で坂本九が2,3回歌う歌の題名でもある。

小百合は芸者小屋経営の叔母に育てられていて芸者の芸を仕込まれており冒頭かつらかぶって踊っている

そしてデビュー前なのに金持ちから当時の金で300万円支払われて愛人契約を結ばれそうになっている。「水上げ」と言っていたがこれは古くは遊郭で金持ちが気に入った遊女を店に大金を払って見受けすることなのだがデビュー前からもらわれるのも水上げというのだろうか?

多分処女設定であろう小百合はいやになって逃げだす。逃げ出して追われているところに浜田らがいる浅草のやくざの若集と合い、ひとまず追手をけちらして小百合をかくまった。かくまい先は坂本九が働いている浅草ストリップ小屋だ。小百合、浜田、坂本九は同級生で仲良しだった。浜田と坂本九は久しぶりに会って綺麗になった小百合に惚れる。組の兄貴(小池朝雄)も当初は協力してくれる。この坂本九と一緒にいる場面でこれでもかと九ちゃんの歌あり、踊りあり、ギャグありの歌謡ショー状態となる。今みるといらないかな。。と思えるが当時は唯一の米ビルボードNO.1日本人歌手の九ちゃんでお客を呼べたのだろう。ちなみに全米ビルボードNO.1日本人歌手は今でも坂本九ただ一人である。

高橋英樹は小百合と一緒に小百合の兄として育ったが実は戦災孤児であり、小百合とは血のつながりはない。ボクサーとして売り出し中で近々大事な試合がある。

しかし小百合を探してる組織から裏の連絡網で浜田の属する吉野組も小百合を探し出せとの命が下り、アニキも手のひら返しで浜田がいくら懇願しても「とっとと連れてこい」と浜田ら若集に厳命。若集は小百合を連れ戻しに走るのだった。

組の若集が坂本九の小屋に現れた時とっさに小百合が人形の頭になりすました絵が一番きれいでした。

坂本九はとりあえず近くの屋上で九がハトを飼っている廃ビルに小百合を隠し、小百合を探しにきた浜田と殴り合いになるが最後は浜田も小百合を隠し続けることに同意する。しかし浜田は小百合を隠したことでアニキらにボッコボコにされてしまうのであった。叔母の実の娘の渡辺トモコがボクシング試合直前の高橋英樹に助けを求めて英樹が吉野組に駆け付けると組員に囲まれて逆に「八百長してボクシングの試合に負けろ」と脅されてしまうのであった。(上の記事激流を生きる男の前日談だろうか)

英樹は一時は試合に負けようとしたものの途中で渡辺トモコから小百合と浜田はこっそり逃げたと善意のウソを言われて奮起して試合はK.O.勝ちを決める。

試合後ヤクザに囲まれてレンガで拳をこわされそうになるも九ちゃんの機転で刑事の高品格が現れてことは収まった。

最後はまた九ちゃんの歌で映画は終わる。

しかし吉永小百合16才ー18才の出演作多いな。急速に大人になって行ってるんだな。これは浜田光夫が「当時は自分よりしっかりしてました」と言うわけだ。

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