私の会社での昇進が止まる。これが現場の生の声だ。

心の持ち方
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私の昇進が止まってからはや十数年、ずっと係長待遇のままで止まっております。現在は五十うん才、年齢的にももう上はないでしょう。次々と同期、年下に抜かれ、今では年下課長年下部長の下で日々我慢して通勤する日々。正直言って毎年10月、4月の人事異動、昇進の時期にはくやしくやるせない思いをしております。昇進できないことに思いを馳せるとへんな焦燥感がこみ上げてきます。夢の中でも気にやんでいた夢をみたこともあります。他のおなじような人はどんな気持ちなのだろうとググっても出てくるのは転職サイトかニュースサイトで書かれた、上から、あるいは横から評論してるだけの記事ばかりです。そして最後は転職会社へ誘導されるアフィが出てくるお約束でため息がでます。そうではなくてこっちは肝心の等の本人の生の声が聞きたいんだよ!。もうしょうがないので私の会社員人生の分析としても私が先陣を切って書こうと思います。

就活生の方、入社間もない方も反面教師としていただければ幸いです。

1.簡単な私の経緯

平成の始め頃、今のメーカーに入社。最初の部署は精密機械を開発するところ。その頃考えていたのは”できるだけ長時間会社にいて経験を積もう”です。時間=経験値と考えていました。これって「定時帰りして結果を出すのが優秀な社員だ」という考えの人と真逆ですね。まあ昭和脳ですわ。その頃よく仕事サボる同期がいて誘われてだべってたりしてましたが今考えるとこれ全部筒抜けだったと思ってます。

数年後、それまで機械屋だったのですがソフト解析部門で人がいなくなるということでソフト解析に行かないかという話が上から降りてきます。しかし私は断った。もうこのあたりからいわゆる出世コースからずれて行ってます。後述しますが会社員はやはりできるだけイエスマンでいたほうがいいです。そしてしばらくして別部署に異動。そこで少しだけ資格が上がります。他の会社でもあると思いますが人事評定として資格と役職の2本柱があり、資格と役職は相互リンクしながら上がっていくシステムです。あと悪いことにうちの会社は人事が曖昧で資格試験とかなく、特に判断基準は上司連の評価によるところが大きくお気に入り人事がまかり通っていました。

その後数年してまた別部署に異動、そして数年して係長に(しかしこのタイミングも5年遅れていました)。私の会社では係長までが残業がついて課長からは裁量制になり残業ない代わりにみなし手当がついてくるシステムになっています。そのため課長より残業ついた係長のほうが結果としても給料は高くなり、「これ課長にならないほうが得じゃね?」と半分くらい思ってましたが今考えると間違っています。出世しなくてもいいと自ら考えてしまうと引き寄せの法則も手伝ってか本当に出世しません。

そして係長になって数年後、鬱になり3ヶ月ほど休職。その後はピタっと昇進がなくなり現在に至ります。かれこれ十数年停止しています。

2.なぜ昇進できなかったのか

鬱で休職記録がある。

鬱以外で病気で就職後に入院歴がある場合でも評価にマイナスになるとはよく言われていますね。

生来の権力に反抗したい癖がでて上席に無駄に反論していた。

これは本当にアウトです。その場はいいんです。その場はストレスを溜めなくていいのですが相手は覚えています。怒らせてしまうと転勤処置とかされてしまう。ましてやプラス評価をわざわざ反抗的な人につけてあげる人はいません。別の人からも「よく上に文句を言う人は出世しないんだよ」と言われたことがあります。会社の仲間の為だと思ってヒロイックに悪いところを指摘してあげても自分にはマイナスに働きます。悲しいけどこれが現実なんです。周りで改善提案に賛同してくれる同僚もいるかもしれませんがあなたが文句を上司に訴えてる姿をみてシメシメと思ってるかもしれません。私も役がついたとたんに豹変する人を何人もみてきました。ほんとうに雇われ人社会は陰湿ですわ。

上司から振られた仕事を拒否する。

これは覚えがあるのはなんとか委員とかなんとか係とか正規の業務に関係ないことを断ったことでしょうか。会社って実に無駄なことをしていますよね。必要もないのに標準とかマニュアルとか無理やり無駄なルールを作り出して自ら足を引っ張っている。日本起業の実に残念なところ。そんな無駄なことをするのがいやだったから断ってました。ところが後で聞いたのですがこれが昇進査定にかなり効いていたんですわ。これを読んでる若手サラリーマンで出世したい人は積極的に無駄役を引き受けるといいと思います。逆にそんな無駄な委員とかを大好きな人たちもいます。”仕事以外のことをやっていて給料もらえるなんて最高”といいます。そんな人が出世していって周りからはあいつは仕事の実績ろくに上げてないのに出生しやがってなんて言われる人たちです。ほんとこれじゃあ中国にも抜かれますわ。書いていて日本社会の矛盾にほんとに嫌になってきた。ふう。

まあしかし、こうして並べて分析してみると傍目からみるとこれは出世しませんね。あはは。

3.昇進するには何しとけばよかったのか

付け届け

知り合いに入社直後から上司にお歳暮、お中元を欠かさない人がいました。ええその人は見事に若くして昇進していきました。サザエさん見てればわかりますが昭和中盤くらいには皆普通に上司にお歳暮まわりとかやっていたようですが私の世代になるとそんな風習はなくなっていてその中でまめに付け届けをしてきた人は目立ったでしょう。今は付け届けや年賀状さえも禁止にしている会社もあるようですが本当に嫌ならばやめてくれと向こうから言ってくるはず。人間だものなにか貰えればうれしいもの。・・・ただ私には無理でした。へんなプライドなんてゴミ箱に捨てちまえとは思いますが、多分今でも無理です。コミュ障でもありますし無理でした。これを読んでいるやり手の方はどんどん付け届けしてみましょう。

太鼓持ち

別の言い方をすればイエスマン。とにかく相手をいい気持ちにさせて付かず離れず、お昼になれば一緒に昼ごはん食べに行き、飲みを断るのはもってのほか。・・・これも私には無理でした・・

実績を作る

現実を見るとというか少なくとも私の会社ではそれほど実績とか成果とかあまり意味がありませんでした。強いて言えば発表とかが多いと評価されます。10の実績上げた苦労人よりいかに気に入られるかのほうがよっぽど重要でございました。ただ実力のある人は一定の評価はされます。その人がいないとその人の手柄をとる上司に都合が悪いからでしょう。これが私。そういえば昔物占いという占いがあって私の結果は靴。”必要なものなのでたまに大切にされるがたいていいつも泥だらけ”・・・当たってる!

4.昇進することのメリットデメリット

メリット

今はコロナでみんな残業しないで定時で帰ることが多くなりました。こうなると昇進にはメリットしかありません。同じ時間だけいて給料は多くもらえる。ほんと仕事がない時ほど役職手当は強力な武器です。

ボーナスが多くもらえる。管理職は会社の業績がよければボーナスが増え、悪ければ減らされる。その率は一般社員より大きい。会社側としてはこのボーナスを餌に管理職に働いてもらいたいのでしょうが現実を見るに管理職は会社の業績より自己保身のほうが大切なようです。利益を出すことより言い訳や責任転嫁のほうが上手になっていきます。

退職金が多くもらえる。これも日本型会社の悪因習退職金制度。もともと一度入った人間を逃さないため作られた制度。自己都合退職だと減額されてしまう退職金。そりゃあ一度上がってしまえば会社の利益より自己保身に励みますわ。

嘱託になってからの給料が多くもらえる。これは知らない人もいたのではないでしょうか定年になってから老齢年金がもらえるまでの期間の食いつなぎ用として法律ができた再雇用契約制度。いわゆる嘱託制度。なんとこれにも影響がでるのでした。

デメリット

残業手当が付かない。正直デメリットはこれくらいでしょう。会社側としては残業手当が付かないんだから一般社員より長く働いてほしいはずなのに残業つかないのに残るなんて損だとばかりに誰よりも早く課長いませんか?ただワンマン社長の中小起業なんかでは裁量制の課長や部長に早く上げて残業出さない体制にして全体的な給料を抑えているというところも多くあるようです。

おまけ(昇進しないことで被る別の被害)

これはメンツ的な問題でありますが、子供が学校で親の役職を用紙に書いて提出しなきゃいけない場面が出てきますがそんな時にいやーな気持ちになります。これこそ差別社会の温床になっていないでしょうか。中にはその時リストラされて無職の親御さんもいるでしょうにそれを担任は見て「この子の家庭は下級だな」とも多少は感じるでしょう。また結婚式で親の経歴を紹介する場面があります。この時相手方との格差があると無用に恥ずかしい思いをします。

 

5.昇進しない人の言い分

「昇進なんか俺は興味ないから」よく聞く言葉です。でもそんな人でも内心同期が先に上がってしまうとやはり嫉妬してしまうのか言葉の端々に自虐的な上司批判が出てきます。

 

おまえだよ!

 

中には本当に昇進を断ってしまう人もいます。そういう人は「面倒な交渉事より現場のほうが自分に合ってる」とか「責任だけ増えて禄に給料あがらないんだったら気楽にやってたほうがいい。」とかよく言いますがよくよく聞くと給料面で不満をぶちまけます。

あとよく言われるのが課長になると「上からはノルマだ業績だと押さえつけられ、下からは不満をもつ部下から突き上げられていいことなんかない。」という論調もありますが、今になって思うとこれ金持ちが庶民を洗脳するためによく言う「お金で買えないものこそが大事なんだ」と似ています。

もうあえていいますが昇進しておいて損はありません。課長になる話を聞いたらよろこんでお受けしましょう。

6.昇進しない人の一般的な割合はどのくらいか

ネットで調べたところ、昔は年功序列の徹底によって年数在籍していればほとんどの人が昇進していたようですが最近では年功序列でエスカレータのシステムは多くの会社で消失して、実に半分以上の社員がいわゆる平社員のまま会社人生を終えると言われています。70%が平社員で終わると書いてあるサイトもありました。

昔は人口構造がピラミッドで次々新入社員が増えていく状況で、年功序列で無条件に上げていっても成り立っていましたが現代の少子化社会ではそれも叶わず、かと言って評価基準もあいまいな人事で会社のシステムがよくなっているかといえばそうでもなし。正直言って年功序列がまかり通っていた時代のほうが皆幸せだったのです。むしろAIで人事を決めたほうが皆が幸せになれるのでは?

7.どうすればいい?この鬱憤をどうやって晴らせばいいのか

一番いいのはもうこの不毛な出世レースから降りること。脱サラして個人事業主なり、起業するなりして自立するのが一番だと思う。

最近のはやりとしてはプログラミングを(これUdemy とかで)学習してジョブ受けして個人事業主になるのがいいそうです。私はもう定年が近いのでなんとかして精神を保ちつつ逃げ切ることに注力してしまっていますが。

あとはなんとかして会社以外の収入源を見つけて悠々自適。関ヶ原を手弁当で観戦した農民よろしく出世競争を眺めておればいい。ただ、まあそうは言っても難しい。今も株やFXでもがんばっていますがなかなかブレイクスルーできません。正直言ってどうしたらいいか私にもわかりません。

でも皆様、世の中70%は肩書ないままなんとかかんとか終わるのですから、人生死んでしまえば皆一緒!。気楽に行きましょう。

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