アカシアの雨がやむとき 1963年4月 ルリコ23才
浅丘ルリ子/杉山恵子 高橋英樹/石崎英夫 西田佐知子/三好幸子 葉山良二/近藤和也 高野由美/大石明子
なんとなく題名が有名だったので見てみた。本映画にも出ている西田佐知子が1960年にヒットさせた曲名からの映画化。浅丘ルリ子のいつもの役と違い、おしとやかなで貞淑なファッションモデルの役だった。(なんだそれは?)高橋英樹は若き天才画家で薄もやの湖で知り合うが、ルリ子は実はモデル事務所のお偉方にボートの上で襲われて男が転落して死亡してしまっていた。それらが週刊誌に書き立てられ、高橋英樹と愛し合うも悲恋となってしまうという話
前半はラブラブ中盤は分かれてからのすれ違い、苦しみ、終盤は再会してからの事件とエンディング
見どころは中盤、職を失ったルリ子がクラブダンサーとなり、珍しくルリ子がセクシー衣装で踊っていました。
アカシアの雨がやむときは何人もの歌手がカバーしている名曲です。
ちなみに歌ってる西田佐知子は関口宏と結婚してます。
十六歳 1960年10月 ルリ子20才(白黒)
浅丘ルリ子/玉川せん子 葉山良二/中根有治(立沢中学校の教師) 長門裕之/本間節郎(立沢中学校の教師)渡辺美佐子/旗美加代(玉川家の下宿人。米兵のオンリー) 白木マリ/町子(米兵のオンリー)
ジャケ写のかわいさと題名に惹かれて見てみた。浅丘ルリ子16才の初々しい姿かと思ったが…20才の姿だった。
でもかわいいからいいとするか…
これ一応文芸作品なのだが、全体に漂ってるのはエロいエピソードばかり散りばめられていた。舞台は埼玉県狭山市のあたり。途中で埼玉県の中学校バドミントン大会(ルリ子の部活はバドミントン部でキャプテン)が出たり、茶摘みのバイトしたりといった描写がある。さらに当時ジョンソン基地という米軍基地が近くにあり、(今は自衛隊入間基地)米兵向けの店やパンパンが存在してる。当時米兵が走る電車(なんと米軍基地内を通過する電車の線路があったそうな)に向かって発砲して日本人を死亡させるというやばい事件を起こしている。
ルリ子の家は渡辺美佐子(パンパン)が借りるアパートとして納屋を改造して提供してる。
渡辺美佐子の食事を作るのがルリ子で、この食事も込みで家賃払ってるらしい。左が渡辺美佐子で右が夕食を作るルリ子。
これが当時の農家にとっては貴重な収入源だというのが語られる。渡辺美佐子はじめ、劇中のパンパンは一人の米兵の専属愛人としてお手当てとアパート代を貰ってるのだがこんな妾みたいなシステムが当時は普通だったのであろうか、不特定多数相手にするわけではないのである程度衛生的ではあるのだが。
設定としていかがわしい状態であり、学校においてはルリ子と葉山良二が必要以上に親密にしてる。抱き合ったりしてる。さらに長門裕之はスキをみてはルリ子にキスしようとしてくる。(おいおい淫行条例はどうなってんだ?当時の教師はあんなロリコンばかりなのか?)
映画の煽りとして「愛に生き、愛に死ぬ」なんて書いてあったからいつものように誰かがルリ子をレ○プしてじさ○エンド展開なのかなーという先入観持ってしまいレ○プするのは誰だろうという目でみてしまう。入れ替わり立ち替わりルリ子の家に米兵が来たり一緒にドライブに行ったりするのでこれか?こいつか?とか、途中で黒人が出てきたらあーこいつかー!とか思ってしまう。またルリ子も能天気で隙だらけなんだよなあ。
結局長門裕之の家に就職相談で夜行った時にレ○プされてしまうのだが翌日長門裕之にルリ子が花を持ってきたりしてアレ?っと拍子抜け。そんなレ○プして逆に仲良くなるなんてのはAVだけにしてほしい。ほんとに愛し合ってる葉山良二も唐突にルリ子にビンタしたりしてこの映画おかしい。
さてルリ子は長門裕之のおかげで妊娠してしまう。(中学生に中だ○する鬼畜ロリコン教師。流れだと2回セク○していた。)そしてルリ子は母親に「誰だ?』といわれても長門の名前は言わず、ガンコぶりから母親には冷たくされる。父親の殿山泰二にも「出来たもんはしょうがねえ」とかなんか他人事。(殿山の親父は結納金出すと言えば簡単に未成年結婚OK出しそうだ)
ルリ子は長門にお腹に子供ができたと言いにいったら「金は出すから下ろしてくれ」と言われる。しかしルリ子は「生む」といい、二人の思惑は平行線となり行き詰まってしまう。結局渡辺美佐子を頼って家を出る。厚化粧して道で苦しそうにしてる(つわり?)ところを自転車で通りがかった葉山良二に見つけられる。
ここで葉山良二から優しい言葉をかけられやっと落ち着くかと思いきや、揉み合ったルリ子は通りがかっかったトレーラーに跳ねられてしまう。(トレーラーはそのまま行ってしまった。ひき逃げだ。なんか沖縄で似たような事件がありましたね。)地面に転がり死にそうなルリ子に覆い被さり今頃、「君を愛してる」とかいう葉山良二
うーん、なにかがおかしい。葉山良二は道行く車を止めて助けを呼んでいるシーンで終わり、結局最後はルリ子は死んだのか生きたのか分からない状態で終わる。(まったく血が出てなかったから生きたと思いたい)
という全然清純ではない16才でした。(この事故のシーンが中学卒業してすぐの頃だから4月初旬の誕生日設定なのか)
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