橘和子-星よ嘆くな勝利の男-新男の紋章若親分誕生(映画レビュー)

映画 ドラマ
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星よ嘆くな勝利の男 1967年2月 和子17才

星よ嘆くな勝利の男 

橘和子/浅吹圭子 渡哲也/速水隆次 二谷英明/矢代信吾 浅丘ルリ子/矢代葉子 太田雅子/花田和子

渡哲也はもとボクシングオリンピック選手だがどっかに東京流れ者として流れて行ったあと戻ってきたら昔世話になった大学教授は死んでいた。(実際劇中歌で東京流れ者を歌っており、リンクしています。)大学教授の妻(山岡久乃)とその娘は橘和子である。和子はもちろん渡が好きなピアニストである。

渡は二谷英明に見つけられてボクシングをまたやらないかと誘われ、彼がオーナーのレストランクラブでとりあえずバーテンをやる。二谷英明の妹が浅丘ルリ子であり、最初は渡を疎ましく思うがやはり好きになる。

しかし和子の家屋敷は悪徳やくざ高利貸、加納(加藤和夫)に取られてしまい、母の山岡久乃は階段から落ちて入院。路頭に迷った娘の和子を救うために渡はまたボクサーになる。加納は二谷英明にも金を貸していて二谷の店を取ろうとしている。さらに渡の試合を興行して利益をむさぼる。ボクシング、やくざとくればお約束の八百長話になるのだろうと思ったらやはりその流れになるがちょっと意外な展開をした。(この映画の加藤和夫が増税クソ眼鏡を思わせる風貌ですごくイライラしました。)

この映画浅丘ルリ子が癖のある女の役をしていて特に「ほおっと」思ったのが加藤和夫の元に連れられてしまった和子を探しにきた渡の「和子はどこだ?」に対し、二谷から教えてやれと言われているにも関わらず、

「あなたの目の前にいるのは圭子でなく葉子よ」と言って女の悪いところを出してくるところ

逆に浅丘ルリ子のことを好きになってしまうやないかー。(他にもルミ子は渡を煽ったり、泣いたりして揺さぶっていました。まさに女を全面に出してくるルミ子に対し、初心な少女の和子は勝てません)

渡もそう思ったのか知らないが最後のほうはルミ子とくっついていました。

それとこの映画にはちょい役でなぜか太田雅子が出てくる。和子と一緒にヨーロッパのショパンコンクールに日本代表として選ばれてそのお祝いの席で和子、ルミ子、渡、トレーナーと一緒にパーティーをします。セリフはありません。(このほかに日本国内コンクールで最後に和子と一緒に舞台に立つ遠景で太田雅子が登場)

左から 立花和子、太田雅子(梶芽衣子)、トレーナーの男、浅丘ルリ子、トレーナーの子供、渡哲也

この映画豪華なんです。渡のボクサー演技もかなり本格的で最後の日本チャンピオン役はベンケイ藤倉といって本物のプロボクサー、この映画の1年後に日本王者になっています。和子がヨーロッパに旅立つ日と渡の日本王者挑戦試合が同じ日で渡は早くKOで勝って見送りに行くと約束し、見事koで終わらせるが八百長しなかったことでこ〇されそうになった二谷を助けに行って和子には会えずしまい。かわいそうな和子だった。おれがもらってやろう。

渡は和子をヨーロッパに送ったらまた東京流れ者になるはずだったのだが今度は店をなくした二谷のために世界王者を目指すとして向上的な感じで映画は終わる。

新男の紋章若親分誕生 1967年2月 和子17才 山本陽子 24才

新男の紋章若親分誕生

 橘和子/おしん 山本陽子/城野雪 高橋英樹/村瀬政

本来のヒロインは山本陽子である。出だしでは高橋英樹が貴族院議員?の代議士の書生をやっており、山本陽子はその代議士の娘の雪役である。

今回は山本陽子派手な着物を着る場面が多く美しさが際立っていた。

父の代議士は悪徳商人とやくざ組織により拳銃で暗殺されてしまい、高橋英樹は俠気あるやくざの親分の下へ、山本陽子は父の借金のため芸姑になる。橘和子は高橋英樹がお世話になる親分の娘である。

和子は新人であるせいか凄くセリフが少なかった。勿論和子も高橋英樹を好きになるのだが後に山本陽子と高橋英樹が結婚式を挙げたと知り、涙を飲むのだった。

高橋英樹は渡世の修行で旅に出て名を上げる。親分の縄張りでは土地の買収でゴタゴタして和子が人質にとられる。

高橋英樹は式の途中でそのことを知り、急遽、悪いやくざの組へ単身殴り込みをかけて和子を救出するのであった。題名に若親分誕生とあるが親分になるところまでは描かれていない。

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