吉永小百合 父と娘の歌 1965年10月 小百合20才
吉永小百合/卓紘子
浜田光夫/阿川
宇野重吉/卓道一
奈良岡朋子/卓妙子
芸術祭参加作品と大きく冒頭に表示があり、シリアス作品となっている。
クラリネット奏者の父、いまは亡きピアニストの母をもつ小百合が苦労の末に交響楽団のピアニストになるストーリー。
家は貧乏で小百合は小さい頃掃除のパートをしている母親と一緒にいて、ピアノがあるホールでビアノを弾く母を見てピアニストになろうと思った。
親子ものはこの画だけでもう泣けてくる。(奈良岡朋子はこのワンシーンのみ)
父(宇野重吉)は心臓を悪くしてクラリネット吹けなくなり楽団も辞め、仕事もやめて養生を余儀なくされる。小百合は音楽大学に一人でがんばって入らないといけなくなり、ベビーシッターなどのアルバイトをして頑張るのだった。
小百合はピアノのある家に入って子供達にピアノを弾いてあげてる。
小百合は音楽大学の寮に入るが学費とさらに父の治療費、さらには有名音楽家のレッスン費を稼ぐため、よけいな寮の仕事を断らざるを得ず、まわりからも顰蹙を買う。
クラブとかで演奏してがんばる。(「アルバイトかい?」と浜田が話しかける場面)
その間にもピアノの練習で寝る間もない。
小百合はそれでもコンクールに優勝する
父の病気もよくなりクラリネットも吹けるようになって楽団にも戻った。
寒い中手がかじかんでうまく動かずピアノの蓋を閉める時にはさんでしまい小指を挟んで怪我してしまった。小百合はピアノが怖くなる。
浜田光夫は高校の先輩としてなにくれとなく世話をやいてくれる。
指の怪我もよくなり小百合は新規の交響楽団に入れることになり、一般からも奏者を募集してることを知り、父と一緒に演奏したくて仙台に演奏出張にいっている父に交響楽団に入ってくれるよう話すためだけに仙台まで汽車で会いにいくのだったがひねくれ者の父はすぐうんと言わなかった。
今なら携帯で話せるのにこの頃はわざわざ遠くへ会いに行くのか。あと汽車の真横を追いかけて走るシーンもなんか危ない。
また浜田光夫も交響楽団に応募した。
新規交響楽団の練習始めの日、練習場に父もいた。
最後の本番コンサートシーン、チャイコフスキーを7 分くらいのフル尺での演奏シーンが流れる。演奏を楽しむより「小百合がんばれー」と祈ってしまう。父、浜田光夫と一緒にメインピアノ演奏をやり遂げる小百合、万雷の拍手、涙でました。
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