芦川いづみ-嵐を呼ぶ男-アラブの嵐(映画レビュー)

映画 ドラマ
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嵐を呼ぶ男 1966年12月 いづみ 31才 雅子19才

嵐を呼ぶ男

芦川いづみ/福島美弥

太田雅子/寺本比佐子

橘和子/立花公子

渡哲也/国分正一

藤竜也/国分英次

由美かおる/牧村亜矢

 

1957年の裕次郎版の渡哲也でのリメイク作品。この映画、色々な女優が出ていてなかなかに僕得な映画である。

太田雅子は最初は渡はの弟の友達の社長令嬢、すぐ渡を好きになり積極的に渡にまとわりついていく。社長令嬢だけあり、自信満々で渡にベタベタ。

珍しいことに由美かおるが出ていて渡の弟役の藤竜也の恋人になる。後に「夕日が丘の大統領」でマドンナになる頃と比べたら若い若い。しかもなんか小さい。

橘和子はレストランのウェートレス役、これも渡を好きになるがどうこうすることはなかった。

芦川いづみは有名ジャズバンドのマネージャー。

いづみと雅子の共演は「太陽が大好き」と同じ頃であっちではベテラン社員の役どころでわりといい年だなと思ってたが、なのでいづみも奇麗なのだがお肌とかに少し年齢がでている。

いづみは元々アメリカ帰りのチャーリー桜田というドラマーを抜てきしたもののこの男がいい加減なやつでテレビ出演の時間にどっか行ってしまい穴を開けたところにストリップ小屋でドラムの演奏していた渡哲也を変わりにテレビ番組の演奏で起用したことからドラマが始まる。渡はバンドメンバーになりいづみの家に寝泊まりして練習する。途中の有名なドラムの途中でマイクを取って歌い出すシーンは裕次郎版とは違って歌詞を変えてある。(弟の夢、祭だ!とか、これは前のままでよかったのでは?)いづみはまあモテモテなのだがとくにテレビ局の敏腕プロデューサー?の左京という男から目をつけられ、左京はなんとかいづみとやりたくて渡や渡の弟の藤竜也のレーサー活動にもバックアップする。いづみもわかっていて上手く利用している。渡も売れるために二人をくっつけるために協力して、いづみにはないしょで二人きりでマンションの部屋に残す。だがいづみは機転をきかせて脱出して逃れる。その頃家出した渡の親父が実は存命でヌードスタジオの店主として落ちぶれていた姿を見て少し話した渡は泥酔していづみの家に帰る。いづみは渡にビンタ何発も食らわせたあと「最初からあなたを好きだった」と渡に言い、二人はやりました。

だがそれは左京の怒りを買い渡はヤクザに痛めつけられ右手をビール瓶の割れたやつでザクザクされてしまう。最後いづみが駆けつけて「あなたには歌がある。こんなんで負けちゃいけない」というようなことをいって終わる。なんか終わり方がスッキリしない。ほんとラスボスはそのままで終わるパターンが多いな。

アラブの嵐 1961年12月 いづみ26才

アラブの嵐

芦川いづみ/白鳥ゆり子

石原裕次郎/宗方真太郎

小高雄二/中川考次

葉山良二/木村

アラブの嵐という題名だがメインの舞台はエジプトである。外人がたくさん出てくるがセリフは現地語と吹き替えで進む。しょっちゅう吹き替えのタイミングがずれるのはご愛敬。裕次郎はでかい商社の社長の孫で、社長が亡くなり、残った重役たちは最初こそ裕次郎をパリへ飛ばそうとしたものの(なぜか船で)裕次郎はすぐに舞い戻り、重役は親類たちに煮え湯をのませたあと、最初こそなんでもいいから海外へ出たいというのでチケットがすぐに取れたベイルートに降り立つ。ほうほう、アラブだなと思うのもつかの間、そこはカバンをすり替えられる場面だけですぐエジプトへ行く。(ここでなんとかという国の独立を狙う組織の一人がかばんをすり替えるのだがここの動機の説明がなにもなかった。。)いづみとはたまたまベイルートそしてエジプトへの飛行機の中で隣同士の席になる。

エジプトにいるはずの父を探しにきたといういづみと行動を共にすることが多くなる。裕次郎は何の目的もなくエジプトに来たわけで、物語は自然巻き込まれ型になり、エジプトに降りてくる日本人旅行者の金をねらい詐欺師になってる小高雄二に目を付けられ金を盗まれたりする。さらに革命家たちの敵対組織の「帝国主義者たち」とテロップがでる謎の組織も絡んできて騒動になっていく。

この映画はいづみと裕次郎の恋愛要素は少なかった。むしろグラマーな外人とのからみが多い。この子は露出がいまいちだったがよかった。(外人にもモテモテの裕次郎である)

ライラ役のシャデイア、左隣は小高雄二(もともと小高の恋人役)

ところでこの映画で一つ発見があった敵が持っていた拳銃が落されてアップになるのだ。

前々から日活映画にでてくるあのちっこい拳銃はなんだろうと思っていたが、これは鋳造品ですね。おそらく亜鉛ダイキャスト。小さいころテレビで役者が、「映画で使う小道具の拳銃はプラスチックのモデルガンと違ってずっしり重くて緊張しました。」なーんて言っていたがそりゃ重いよ金属の塊だもん。機構部内蔵するため中が空洞になっている実銃より3倍くらい重いんではないだろうか。

途中から重要なマイクロフィルムが入っているというペンダントの奪い合いの話になるのだが最終的には独立は成功して、どうみても現地人であるいづみの父親もでてきて、小高雄二は裕次郎の会社のエジプト駐在員になるというところで話はまとまる。

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