芦川いづみ-風のある道-あした晴れるか(映画レビュー)

映画 ドラマ
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風のある道 1959年9月 いづみ24才

風のある道

芦川 いづみ/竹島直子(次女)

北原三枝/竹島恵子(長女、既婚)

清水まゆみ/竹島千加子(三女)

葉山良二/小林甚吉

小高雄二/矢田光介

三人姉妹だが主役はいづみである。華道の後継ぎの小高雄二と養護学校(といっても個人経営のフリースクールみたいなやつ)の先生の葉山良二との間で揺れ動く。といってもやっぱり小高雄二は悪役なんで最後は葉山良二に行くのだが。ところで華道ってそんなに儲かるのかね?ちょっと前に芸能界で華道のやつがバラエティー番組にデまくっていたけどあれぐらい売れないと儲らないのでは?

映画中盤でいづみは母と旅行に行くが母が小高雄二を泊まっているホテルに呼んでしまう。

ホテルのバーにて、いづみのパイオツカイデーにしか目がいかない。

そのせいで三人で飲んだ夜、いづみは小高雄二の部屋に連れ込まれてヤラれてしまう。

他の映画のように決定的なシーンはないものの、いづみが映画の途中で葉山良二に「あたしはあなたと結婚できる身の上ではない」と言ってることから本人も認めている。おまけにこのパターンは母も同様であり、葉山良二の父親(芦田伸介)と肉体関係までいった後にいづみの父親(大坂志郎)と結婚した過去があり、そのせいで長女の北原三枝が誰の子問題で夫婦間にわだかまりがあるのだった。母はいづみがヤラれてしまったこともほぼわかっており、その観点からも既にやられた小高雄二のほうに嫁に行けと勧める。(ヤラれてしまったのはこの母のせいなのだが)

最後のほう、アメリカに行く小高雄二についていくかブラジルを行く葉山良二についていくの文字通り分かれ道を選ぶことになり、善人の葉山良二を選ぶがホテルの出来事があり、なんかモヤモヤした後味になってしまっている。

葉山良二と抱き合って本来はハッピーエンドなのだが…

あした晴れるか 1960年10月 いづみ25才

あした晴れるか

芦川いづみ/矢巻みはる

石原裕次郎/三杉耕平

渡辺美佐子/矢巻しのぶ(いづみの姉)

中原早苗/梶原セツ子

これは楽しい。堂々たる人生と同じくらい楽しいラブコメディー。それでいて設定が東京の各地を裕次郎が写真に納めるというので当時の色んな風俗が見られる。チャームスクールとかいってどうやって男性の関心を得るかの文化スクールがあったりして昔のほうが今より楽しいじゃないかと思わせる。

いづみはというと今回バリバリの強気インテリBGであり、だてメガネをかけて早口で横文字並べて相手を論破にかかる。悲劇のヒロインでないのはいいのだが、ほぼ全編メガネ姿なので可愛い顔が隠れてしまっていてすごくもったいなかった。どこかでメガネ外して女の武器を使う場面が欲しかった。

中原早苗はいつものように裕次郎を取り合う恋敵、今回は何回もいづみと派手に言い合いをしている。クラブのシーンで裕次郎をはさんで「フン!」とか周りの女達と張り合うのは昔キャバクラ通ってたころ思い出して…(女の世界は怖いなーってのを思い出して)…イイ感じです。

この一言もセリフなかった右から三番目(皿持ってる子)の子が現代的な感じで可愛い。2回くらい出てくる。調べたけどおそらく星ナオミ。星ナオミは後に泥だらけの純情で浜田光夫相手にセクシーな役をする。

裕次郎はもともと青果市場の競り担当で飲み屋街の花売り娘の花を競りかけて全部売ってあげるシーンがほのぼのして小幸福。

いづみの家の従兄弟の杉山俊夫と中原早苗が一緒にいくキャバレーみたいな店でセクシー衣装着た娘がいてこれが現代的なセクシーさ(メリハリスタイル。昔の人は寸胴という先入観がありまして)でイイ感じ。

杉山のタバコの火を付けに来てくれる。こういう店に行きたい。

杉山のバイトは当時のボウリング場の裏側で倒れたピンを手作業で立てる仕事だ。こんな仕事あったんだね。今より仕事の種類が豊富だったんじゃないだろうか。

モチロン裕次郎。モテモテの上、仕事も大成功。ついでに中原早苗の親父の遠野英二郎がやくざに狙われるピンチも解決して次のアフリカ撮影に向かうのであった。(ここにまだまだ書ききれないエピソードが詰め込まれた内容も濃い映画です。)

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