吉永小百合-愛と死の記録-泥だらけの純情

映画 ドラマ
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愛と死の記録 1966年9月 小百合21才

愛と死の記録

吉永小百合/松井和枝

渡哲也/三原幸雄

芦川いづみ/近所の娘

中尾彬/藤井

浜川智子/ふみ子

 

重かったー。病気で小百合がしんでしまう「愛と死を見つめて」の対比映画で今度は男役のほうが死んでしまうということで最初は浜田光夫が相手役だったが事件で浜田が入院してしまったため代わりに渡哲也が出演した。後に渡哲也と小百合が恋仲になり結婚するしないのゴタゴタの発端にもなった映画。

最初に哲也が小百合とバイクでぶつかって小百合が持っていたレコードを割ってしまったようなのだがそのシーンがカットされてると思う。なんかつながりが変だった。まあそのレコードの弁償のお金のやりとりから二人の関係が始まる。

この映画キスシーンとかのラブシーンはないのだが、ヒシと抱き合うシーンが3回くらいある。あんなの浜田光夫の時もなかったぞ。それでいっきに盛り上がったのか?

渡哲也の命の危機の背景があり燃え上がる恋

愛と死を見つめての時は最初から小百合が病気だったが、この映画は最初は渡哲也の病気は伏せられていて半分あたりで渡哲也は原爆で被爆していて白血病の再発の恐れがあることがわかる。結局再発して入院、小百合の看病も虚しく死んでしまう。

ところがだ、ここで映画が終わるのかと思いきやまだ1/3くらいある。このあとどうするのだ?と思ったら小百合は友達に段々おちついてきたとか弟に自転車買ってやったりしてるのたがバックには不穏な音楽がかかつている。

ここらで初めて芦川いづみ登場、いづみは過去に自殺未遂をしたことがある小百合の家の隣りの家の娘。そのいづみに「天国あるおもう?」とか小百合が聞きに行く。(あとここの会話がなんか変、小百合がいきなり「ぶしつけなこと聞いてすみません」とかいうけど何を聞いたのかわからん。カットされてると思う。)

え、まさか小百合後追いとか止めてくれよーと思ってたら救急車のサイレンが聞こえてきて小百合が救急車に運ばれる場面が映る

この時のシーン血が出てもいないし、首に跡もない。どうしたんだろう、最後は助かるんだよねと思ってたけど「松井和枝さん服毒自殺」の新聞記事が映り、希望は潰えた。

救急車に乗せられる小百合を無表情で見送るいづみが印象的というよりトラウマ

昭和41年度芸術祭参加作品ということでどうしても悲劇にもっていきたかったんだろうか。

泥だらけの純情 1963年2月 小百合18才

泥だらけの純情

吉永小百合/真美

和泉雅子/和枝

浜田光夫/次郎

小池朝雄/花井

最初に小百合とその友達の女子高生二人組が、見た目それほど悪くなさそうな学生二人組に絡まれている。側を通りかかったヤクザの下っ端構成員の浜田光夫が取り敢えず小百合達を逃がした。

だか、その直後車から降りてきた不良二人組の仲間と思われるキザっぽい男がナイフ持って浜田に言いがかりをつけてくる。浜田は刺されてしまうが根性で逆襲してもみ合いの末キザな男は自分のナイフで自分の腹を刺してしまう。浜田は側の二人組の不良にこいつを病院へ連れて行けといって自分は根性でヤクザとしての薬の運び屋としての仕事を果たし、男を上げた。この最初のキザな男は金持ちの息子で割りと尺をとって「あんなにいい子だったのにこ◯されるなんて」とか親戚のおばさんのシーンとか入っていて後々浜田と厄介な問題になるかと思ったらこの刃傷沙汰は小百合との繋がりの一エピソードにしかならなかった。

小百合の家では裏から手を回して浜田へ感謝金5万円を届けてくれるが浜田は「こんな金いらないから本人がお礼をしにこい」というのだった。本心は一目惚れした浜田光夫がもう一度小百合に会いたいということだろう。

その後浜田光夫は小百合の高校へ探しに行くが会えず。オンボロアパートの2階にいると、なんと下まで小百合が会いに来た。小百合もまた浜田光夫に惚れたのだった。

さあ、それからは周囲の反対をよそにラブラブな二人。(ボクシングの試合を二人で見に行くと輪島功一の試合だったりする。(このために輪島功一を出演させるとは豪華だねえ)

この辺で小百合が動物のテレビを見るんだというのを聞いた浜田が定食屋に入り、お笑い番組を見てる客達みんなが大笑いしてるのに割り込みで動物番組にチャンネル変えてしまい、客から「勝手に変えるな」と言われるが客を睨みつけて静かにさせる場面があった。現在では客達みんなで大笑いもないだろうし勝手にチャンネル変えられても文句言えるやつはいないだろう。昭和っていい時代だな。本音を隠さなくて生きられる時代。

だが浜田は警察の薬への捜査を止めさせるために罪を被って刑務所へ、小百合は外交官の父親の赴任先のアルジェリアへと別れ別れになりそうになる。浜田は身分の差を考え一度は小百合を突き放す。

次郎のいるバーまで小百合が来て「あなたが好きなんです」といわれびっくりしてうれしがる浜田だが。。

小百合にあきらめてもらうため「俺の本性見せてやる」と言って近くのホステスの服を破りだす浜田。(泣けるねえ)

浜田のアニキの小池朝雄が一緒に警察へ行くために浜田を迎えにくるその少し前、「今日外国へ行かなければいけない」といって小百合が浜田のアパートに来てしまった。燃え上がった二人は逃避行へ。

小池朝雄がドアを開けると浜田はいない。すぐにヤクザ非常線が貼られて駅やバス停に見張りが立つ。小池朝雄は今回は最後までいい奴だった。ともすれば浜田の逃避行を見逃して応援してやろうという言動もする。(ひとりぼっちの二人だがでは最初は味方するが最後はゲスに変わっていたが)

外交官の娘ということもあり、大使館令嬢誘拐事件として世間的に大ニュースになってしまう。

浜田に会いに来た時小百合は致死性の睡眠薬を持ってきていた。(いやな予感だ。また心中エンドか?)残り7分で密かに借りた小さなアパートの部屋で無邪気になぞなぞして遊ぶ二人。

(どう集収つけるのだ?)そのうち小百合が最近スキーに行ったことを思い出して雪だるま作りに行こうといいだす。次のシーンで赤倉スキー場にきた二人(ヤクザたちが駅や街に二人を張っていたんじゃなかったっけ?)

雪のなかはしゃぐ二人。(ああ、残雪と同じか…)

最後はやはり心中という、脚本家には楽な結末へと。…

そして葬儀も金持ちの小百合と貧乏な浜田の格差の違いを見せて終わり。

 

追記。この映画で出てきた「これが昭和か!」というもの

腋毛の処理

前半部、浜田がちょっと好きなバーのマダム(星ナオミ)のアパートに行って「なんかこう面白くて面白くてしょうがないってことねえかい?」と言ったときにマダムが「ミョウバンをつけて毛抜きで抜いて」と浜田に言う場面。そんなことをしていたのか。たしかに面白そう。(浜田は断るけど)でもすぐ生えてくるよね。今ならハンディレーザー脱毛とかあるけどね。(あれも生えてくるんだけど)

小百合が最後のシーンのスキー場まで持ってきた睡眠薬

このプロバリンという薬は現在販売していないようだ。調べると通常は一日0.8-3gの服用で鎮静睡眠効果。20-30gも飲むと致死量とかあった。こわい時代だ。現在処方される導眠剤とかは大量に飲んでもしなないようになっている。僕もデパスは毎日飲んでいます。飲まないと眠れません。ちなみに例の事件後今は処方してくれなくなったハルシオンはすごく寝つきがよかったあ、すぐ眠くなってきて分かりやすい睡眠効果があった。

和泉雅子

和泉雅子は浜田の属する組長の娘で、浜田に好意を持ってて結婚させてくれと親父に言うほどだったが物語的にはちょっとしか出てこない(いなくてもよかったくらい)雅子と小百合の絡みもない。「組長はてめえの娘はカタギと結婚させたいとよ」と手前の小池朝雄が浜田に言う場面がある。

自〇エンドの作品並べてしまうめぐり合わせになってしまった。。

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