松原智恵子さんの映画を追っていくうち日活青春映画もサイドストーリー的にみるようになってしまったので、映画レビューをしていきたい。
青春の風 1968年3月
吉永小百合(22才)/楠本光子(ピカちゃん)
山本陽子(25才)/小林峯子(ネコちゃん)
和泉雅子(20才)/風見愛子(ラブちゃん)
浜田光夫(24才)/風見圭介(ラブちゃんの兄)
ピカちゃん、ラブちゃん、ネコちゃんは同じ短大出の友達だ。これにラブちゃんの兄の浜田光夫が加わり恋のさや当てする青春映画。
これは1965年、青春のお通りの設定を借りてきて少し細部を変えてきたものだ。原作は京都伸夫「花の三銃士」1955年。しかし同じく京都伸夫「青春のお通り」原作が1965年版なので同じ人の原作だからパクリということもないのであろう。青春のお通りの原作のほうが後なのでこの「花の三銃士」からエンタメ性を増やしたリニューアル版が「青春のお通り」といったところか。
最初のシーンで浜田と和泉雅子が暮らすアパートで吉永小百合と山本陽子がバッティングするのもお通りと同じだ。
主人公のピカちゃんが住み込み家政婦で働き、ラブちゃんの兄(妹と同居)の浜田光夫が好きだと追いかけるのも同じ。ライバルのネコちゃんが四国のホテルの一人娘という設定も同じ。
みんな関西弁しゃべるのも同じ。お通りは大阪だが風は神戸が主な舞台だ。
元フェンシング部ということで木の枝で浜田光夫をかけた決闘する
ただこの映画は1作完結を狙ったのか最後のほうは幾多の恋の分岐がみんな収束していってかっちりまとまった終わり方をする。
吉永小百合はお通りのほうが弾けていた気がする。お通りでの松原智恵子のポジションに山本陽子が配役されているけれどやはり山本陽子は落ち着いた感じなので松原智恵子のほうが花があった感じ。最後のほう山本陽子も和泉雅子もそれぞれ恋の相手が収まった感じになる。
最後浜田光夫のラブコールに吉永小百合が応える。
哀愁の夜 1966年3月
和泉雅子/宇月美沙緒
舟木一夫/木塚正彦
山本陽子/浅沼町子
藤竜也/吉田一也
題名に惹かれて見始めてしまったが殺人事件の究明と舟木と和泉雅子との恋が同時に描かれてなんかどちらも中途半端な感じで終わってしまっている。
それよりも僕としては今作の山本陽子が綺麗でしかたがなかった。
切れのある美しさ
あとこういう酒飲みながら小さな釣り堀を楽しむバーってあったの?上の写真で山本陽子と舟木一夫が一緒に目撃者の聞き込みをするシーン
今もあるらしい、ここが紹介してました。
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