明日は咲こう花咲こう 1965年8月 小百合20才
吉永小百合/小日山ひろ子 山本陽子/田中美代子 中尾彬/浜野新樹
これは中々の大作であった。見終わると結構疲れる。小百合は保健婦。(保健婦ってなに?保健室の先生?…調べたら保健師は看護師の上位資格で保健師なら看護師の資格ももつ。だから注射とかもできる。ざっくりいうと予防医療が主。学校の保健の先生は養護教諭といって医療資格とは別物だった。たまにドラマとかで医者が学校の保健室勤務になってたりするがあれはないのか?)一年続いた保健婦は居ないと評判の山梨の僻地の村へとやってきた。
まだ東京の恋人中尾彬といるところ。意外に中尾彬がいい感じ、二宮和也みたい。
中尾彬は小百合と賭けをして小百合がすぐに帰ってくるなら女を紹介しろ、長く務まるなら俺が男を紹介するという。(あーあ負けたら自分が名乗りをあげ勝っても女をもらえるとか中尾彬の得しかない賭けである。そして最後は案の定である。)
村は村長派と、助役派の派閥争いをしており、小百合は着いたその日に助役の金子信雄に寝込みを襲われる始末。小百合は暗闇でとっさにダルマで頭を叩き難を逃れる。金子信雄は次の日頭に絆創膏貼ってきて「名誉の負傷だ」と昭和感ばりばりなことを言う。(いやあそのメンタル羨ましいわ)
山本陽子は小百合の保健婦の学校時代の友達として登場、途中途中小百合の息抜きになる。
本栖湖畔でのキャンプシーンで二人で踊る。小百合のいる村は川で洗濯するような江戸時代的な場所たが、山本陽子が登場するところだけデパートの上だったり急に文明的になる。
小百合は飲水でもある川の上流で洗濯なんかしてると病気になるとか警告するが村人から逆に攻撃される。
そのうち本当に赤痢が流行りだす。小百合の活躍でめでたしとなる。一段落したとこで小百合は過労で倒れてしまうが寝てる時の演出がカメラで部屋をぐるぐる映しながら夜になったり昼になったりなかなか凝っていた。
途中の村人とのいざこざで東京に帰らなければならなくなった小百合。バスから身を乗り出して手を振る。
村に入ってきた時の出来事が帰りにまた殷を踏むように同じたが少し違うことが起こる凝った脚本。
最後は三田明とのデュオの歌が流れる。
黒い傷あとのブルース 1961年12月 小百合16才
吉永小百合/小牧洋子 小林旭/渡三郎
この映画はかなり嵌った。デビュー直後のカラーで見る小百合美しい。
ストーリー的にも飽きさせない。騙されて殺されそうになり、尚且つ懲役5年にされてしまった恨みを晴らそうと小林旭が大坂志郎を捜す。その途中偶然仲良くなった吉永小百合は大坂志郎の娘だった。
16才で20才くらいの役を演じているが全く違和感なかった。そして今回小百合はバレエ団の一員であり、上半身だけだが小百合の白鳥の湖のデコルテ姿が見られる。(キャ!)
大坂志郎は小林旭の昔の敵対組織から頼まれて罠にを嵌め、代わりにスーパーのオーナーになったのだが、日活の映画ではスーパーのことを「マーケット」とよく言う。まあスーパーマーケットなんだからそうなんだろうけど昔はマーケットと言ってたんだろうか。悪役の神山繁がいい味出してる。表面はあくまでも善人で裏では悪い策謀めぐらす。大坂志郎をこ◯してでも小百合を手に入れようとする悪いジャイアニズム。(けど表面は全然悪人にみえないんだなあ)
ラストは定番の小林旭は船に乗って旅立った。
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