松原智恵子-灼熱の椅子-わが命の唄艶歌(映画レビュー)

映画 ドラマ
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灼熱の椅子 1963年1月 智恵子 17才

灼熱の椅子

松原智恵子/美嘉

和田浩治/カツ

山内賢/キッド

香月美奈子/節

面白かった。駆け抜けた和田浩治の野望の青春みたいな感じで。くるくる変わる展開。裏切りに次ぐ裏切り「アメリカのギャングは違うぜ」なんてセリフがあったがハリウッドのような作りだった。展開がありすぎてあらすじ書くと長くなってしまうので要点だけ。

和田浩治は最初はバーの呼び込みやってる。呼び込みしてるとやくざが車で男を引きずるリンチを目撃するがそれを通報しようとしたサラリーマンらしき人の通報をやめさせるとやくざ(野島)からよくやったと褒められて「困ったことがあったら連絡しろ」と名刺を渡される。母親はバーのマダムでバーの2階にマスターの好意で住まわせてもらってるが駆け落ち、それでマスターから怒られ、探しに行けと部屋を追い出される。そこでさっきのやくざ使ってマスターおどしたところから組織と接点ができる。

智恵子は最初に和田浩治に名刺渡した男(野島)が連れてきた親に死なれたばかりの娘。野島は組織の金を持って抜けようとしていたのだ。智恵子を一回和田浩治の部屋に入れる。和田浩治は組織が野島を追ってきたことを外で見て、どさくさで野島だけ部屋の外に出してしまう。野島は銃でこ〇される。和田浩治は智恵子は逃げたと言ってとりあえず組織の人間たちと探しにいくがいない。組織の人間が去るとベッドの下から出てくる智恵子。和田浩治に言われたのかと思ったら和田浩治もびっくりしていて自分で機転利かせたらしい。そのあと和田浩治の勧めで住み込みで喫茶店で働き始める。

和田浩治が入った組織大崎組は細分化系統化されていて分業で儲けを上げる仕組みだ。最初は和田浩治は組員の不正をみつける憲兵みたいな部門だ。

その中に死体処理係というのがいて誰かがこ◯されるとすぐにシルクハット被って白手袋した男達が入ってくる。

おもしろ。

智恵子を匿ってるのが自分の直属上司にばれて智恵子が線路に落とされて始末されそうなのを頼み込んで見逃してもらったあど、和田浩治が智恵子が住み込みで働いてる喫茶店の部屋にやってくる。

ここでの智恵子の初々しい演技いいねえ。まだ垢抜けてないけど奇麗な17才。「さっきあたしに惚れてるって言ったでしょ」とか言ってきて。「二回も命を救われてむしろあなたに襲われたほうが納得できる。なんでんいもしないの?」なんて言ってくれてるのに何故か手を出さない和田浩治。あり得ん。これはフラグでは?と思ったら案の定このあと和田浩治に智恵子とどうかなるチャンスは無かったのであった。(そのかわり香月美奈子とはやりまくったであろう)

和田浩治は何度かボスを始末しようとするもののこのボスなかなかの切れ者。組織の幹部が集まる幹部会で一掃しようとしたらクーデター派が担ぎ出そうとしてる以前の組の幹部村田をこ◯せと和田浩治に命令する。和田浩治を直接始末するより頭がいい。このボス最後のほうブチ切れて幹部みなこ〇しにしようとした和田浩治にあとちょっとでこ◯されるとこまでいくのだがその時のセリフも味なこと言う。

(ちなみにこの幹部会で今年の組の経費は5億円で利益は1億だとか言ってる。2023年に直すと5倍換算ぐらいだが意外に少ないなと感じた)

智恵子のせいで和田浩治が死ぬことになるんじゃないかと思ってたら途中で和田浩治が組織に入れた山内賢に始末されてしまうのであった。(山内賢との絡みも最後に伏線回収みたいな感じになる。)脚本がよかった。

わが命の唄艶歌 1968年5月 智恵子23才

わが命の唄艶歌

松原智恵子/森美矢子

渡哲也/津上卓也

水前寺清子/眉京子

佐藤慶/黒沢正信

芦田伸介/高円寺隆三

この映画主演は渡哲也だけど黒沢役の佐藤慶が主役みたいなものだった。佐藤慶の出世物語みたいな。まあ渡哲也は佐藤慶の道具として使われるんだけど佐藤は渡哲也をそれなりに出世と経済的に潤してるんだからまだましだ。某僕の上司みたいに人を使うだけ使ってなんの見返りもあたえないクズ野郎といるしな。色々考えちまったよ。

芦田伸介が言った「演歌は社会で孤立してるか端の方にいる人間のほうが刺さるんだ」とかグサッとくるよ。いやいやいやそしたらなに、うちは親子二代で社会の端かよ。共産主義に走りそうだ。水前寺清子の家も貧乏で気の毒な感じで渡哲也は清子に、「貧乏人は稼げるチャンスに稼がなければいけない」とか、「貧乏人は暗い青春しかおくれない」とか…だが殘念ながら佐藤慶みたいな奴が美味しいとこ持ってくようにできてるんだろう。映画のラストも渡哲也と芦田伸介がレコード会社を去るところで終わっている。唯一の救いは佐藤慶の姉妹丼いただきが阻止されたことくらいか。

今回智恵子は最初に死んでしまう渡哲也の恋人の妹として物語中盤に登場。それも佐藤慶の秘書として登場。

左から松原智恵子、渡哲也、佐藤慶

佐藤慶は姉とは既に肉体関係にあった模様。そして姉のじさつも佐藤慶が絡んでいるとのこと。

水前寺清子は芦田伸介に飲み屋の流しやっていた時にスカウトされてレコード出す。佐藤慶が連れてきた団次郎(帰ってきたウルトラマンに変身する団次郎)と売上勝負する。芦田伸介との勝負で負けたら会社辞めるという賭け。最初は団次郎が上回っていたが途中で水前寺清子の親父が詐欺で実刑食らってたということが世間に知られると逆に水前寺のほうの売り上げが伸びていって負けそうになると公共放送(NHK?みたいな?)に低俗歌謡曲キャンペーンやらせて清子の曲を指定曲にしてむりやり班は中止に追い込んで団次郎の曲のほうを売り上げ勝負に勝たせる。(これは強引過ぎる展開)

そして芦田伸介を辞職に追い込む。

清子の親父のことをリークしたのが芦田なら面白いと思ったけど誰がリークしたかは描かれなかった。

智恵子は渡哲也とくっつくということもなかった。(むしろ渡哲也は清子と仲がいい設定)

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