霧子のタンゴ 1963年8月 智恵子18才
松原智恵子/待井千代
南田洋子/待井多恵(千代の姉)
山内賢/菊川明
小杉勇/大矢木俊一
カラーで見たかった。若くてかわいい智恵子。季節は夏、そしてノースリーブのワンピースなど着て露出も多くスタイルも麗しい智恵子。
話は畳屋の孫娘の智恵子を取り合う、金持ち息子の小杉勇とカレー屋を夢見る貧乏料理人の山内賢との三角関係を軸に進む、正統的恋愛映画だ。最初ナイトクラブのクロークを智恵子がやっている時に背広に入れた20万円がなくなったと小杉が騒ぎ立てるがけっきょく20万円はうやむやでラストまで行く。バックにまだ若いフランク永井の「霧子のタンゴ」が流れ、そのムードで締めくくるのだが、ラストでは山内が船のコックになって智恵子と別れることで終わるのだがあんなアホなラストあるのだろうか?智恵子ほどの女少しでも放っといたらすぐに誰かに取られてしまうとは考えないのか?自信過剰すぎる。智恵子はまだ少女っぽさを残した物言いでかわいすぎた。
しかし吉永小百合の恋愛物はストレートに好きだ好きだ言うのに対して智恵子のやつはちよっと回りくどいよね。まあそういうイメージというかキャラだけどね。
この虹の消える時にも 1966年1月 智恵子20才
松原智恵子/森川チエ
西郷輝彦/朝比奈健
山内賢/加納宏次
東山明美/飯島真理
山本陽子/信子
智恵子は全盲の娘で姉に養われてアパート暮らし。姉には恋人がおり智恵子は自分のせいで姉が結婚躊躇してることを気に病む。山本陽子は姉の友達としてチョイ役ででてきて、「姑がいるコブ付きはいやだわ」などとアパートで姉と話しているところ、丁度帰ってきた智恵子が「コブ付きはいやだ」の部分だけ外で立ち聞きして自分のことだと思ってしまう。
西郷は少年院上がりの19才、智恵子と道でぶつかって知り合い、恋人同士になる。まさに昭和そのもののストーリー。
西郷は片目の角膜を智恵子に移植してくれと医者に訴えるが法律でその移植はできないのだと言われる。やや強引なストーリー、そしてなんかベタな展開ではあるが、泣かせる話である。少年院で一緒で悪徳不動産屋社員のサブが常に妨害、たかりをしてきてうっとおしい。
このサブのおかげで西郷は危機に陥る。ラストのほうでみせる智恵子の一筋の涙。
こういう演技もなぜか珍しい。
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