学園広場 1963年12月 智恵子18才
松原智恵子/勝又智恵子、女子高の生徒、市議会議員でレストランオーナーの娘
舟木一夫/舟田一夫、智恵子の恋人
山内賢/山内修二、青梅の男子校にくる転校生(主人公)
物語は男子校に転校してきた主人公とその高校につたわる勇気の帽子を絡めて地元のやくざも絡めた青春劇。若い堺正章もでててコメディ味を添えている。
若き智恵子は舟木の恋人として女子高生としてきゃぴきゃぴした感じが可愛い。白い短いソックスをぴょんぴょんさせた演技がかわいい。
制服姿(このころからブレザー制服ってあったんですね)も初々しく白いソックスがまぶしい
往年のトニー谷が司会する歌合戦に舟木とカップルで出場して智恵子が歌声を披露する場面もあります。
とは言えあまり恋愛要素は強くなくてさわやか青春映画としてまとまっています。
残雪 1968年3月 智恵子23才
松原智恵子/今村秋子、長野のぼろい家に母親と二人暮らしで炭焼きやホテルの仕事をしている。
舟木一夫/新城高彦、東京の裕福な社長の息子の大学生。
東京の裕福な家の息子がバイト先の仕事で長野の田舎の貧乏な家の娘に恋して好かれて、いわば上の立場での恋愛、男の理想の恋愛である。いつもお嬢さまを演じる智恵子からしたら珍しい貧乏な家の娘。炭焼きもやってるようで顔に炭塗ったりしてこ汚い演出してるがはっきり言って要らなかった。
顔を汚したままでおにぎりを食べる智恵子なんか半端な演出である。汚さなくてよい。
綺麗な智恵子を見たいのにへんに汚してほしくない。あと雪山で舟木と笑顔でいちゃつくのだが服がもんぺとドテラなのでビジュアル的にイマイチ楽しめない。途中智恵子が舟木の家を訪ねるのだがその時は普通の若い娘の服装でやはり上品な智恵子は劇的に花が咲いたようだ。
よく都会に出てきて垢抜けるとかいうが服を変えただけで全然隠し切れない華やかさになってしまう智恵子。
なんやかんやで戦争のどさくさで連れ去られた親父の前妻の娘が智恵子で舟木とは腹違いの兄妹ということがわかり、わざわざ智恵子の故郷の雪山に分け入って、当時流行っていた睡眠薬のんで心中してしまうというなんともやり切れない結末。
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