松原智恵子出演作感想15-人生劇場-夜明けのうた

映画 ドラマ
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人生劇場 1968年2月 智恵子23才

松原智恵子/おりん

西郷輝彦/青成瓢吉

宍戸錠/吉良常

映画のクレジットには主役の西郷輝彦の隣に松原智恵子の名前があるし、スチール写真なんかでも芸者姿の智恵子が使われているしで西郷の恋人役で出てくんのかなあとか思うじゃないですか。一応役所としては西郷輝彦の幼なじみということですが実際には子役同士がやりとりするだけで大人の西郷と智恵子の絡みはありません。か智恵子が映るのは正味1分くらい。あと、新聞社の美人投票で一位になったというポスターの写真くらい。唯一はっきりでてくるのが映画最後のほうで代議士の妻になって故郷に帰ってくるくだりで汽車の中と宴会の数秒のカットです。

(これが数秒、あと宴会の時の数秒)

セリフもありませんでした。

智恵子ファンとして映画館に行った人は金返せものだろう。

人生劇場はこれまで14回も映画化されているという、いわば売れるコンテンツらしいが本編のほうはなんかがなり立てたり詩吟みたいのうたってたり、エピソードも点在しててなんか、???な内容でなにも残りませんでした。(原作の最初の断片を映画化した作品らしく原作はかなり壮大らしい。)

 

夜明けのうた 1965年5月 智恵子20才

松原智恵子/千加子

浅丘ルリ子/緑川典子

浜田光夫/利夫

浅丘ルリ子が映画上のスター女優緑川典子を演じている。ルリ子は作曲家と不倫してて新車の外車を買ったばかり。しかし、運転手に金と宝石を持ち逃げされるわ、外車に落書きされて事故るわで泣くほど落ち込む。

そんな中やみくもに走らせた先の小田原のドライブインで浜田光夫と智恵子のカップルに出会う。疲れたルミ子に代わり車を東京まで運転させてくれという。智恵子は目が悪く、手術費用節約のために田舎からヒッチハイクで東京まででていく途中だったのだ。

ルミ子は自身のスキャンダルをなぞるような舞台の主役をやらされようとしてる。この辺はやりたくない仕事をやらされる僕と同じですごく身につまされて見るのが辛くなった。

すこし後、智恵子の目の病状はもう手遅れであと半年で失明だというのがルミ子にも知らされる。

智恵子は自死しようと睡眠薬を持ってたりしたが、最後は浜田と結婚する方向で落ち着く。

これから一夜を共にしてそれでも浜田の気が変わらなければ結婚すると決めた智恵子。(ホテルはルミ子が不倫に使ってた部屋)

 

ルミ子は一日の夜明けとともに不倫相手にも別れを告げて舞台の仕事も引き受ける。

ルミ子の部屋にはブランコ形式の吊り椅子があって、当時の最先端をいってる。

当時のパリピセレブの上級の暮らしを描きながらも、全体的に退廃的で重苦しいムードがあって特に嫌な仕事を会社システムの中でやらされるというのが結構トラウマだった。智恵子も結局目が良くなる見込みはなくて盲目を受け入れる流れになってスカッとした終わり方ではなかったが人によってはこのムードが嵌まる人もいるだろう。

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