リゼです↑
映画、東京喰種が良かったので漫画も読んでみました。
※映画:東京喰種 トーキョーグール2は7/19から美食家役で松田翔太追加出演で全国公開中
映画レビュー:東京喰種(東京グール)映画レビュー 全編ツッコミどころ満載で雑だけど、でも面白いよ
この東京喰種は独特の世界になっており、しかも途中から話を展開するためか色々と筋が変わっていく上にストーリーラインも並行して進む高度なつくりになっておりなかなかわかりづらい。そこでこの記事では東京喰種ワールドを無印、re合わせて30巻を通したまとめを書いてみたいと思います。
東京喰種無印↓
東京喰種re↓
漫画版は”無印”と言われる全14巻”東京喰種”と全16巻の”東京喰種re”があります。計全30巻です。読んだ期間は2週間。カイジみたいに延々続かなくてよかった。
1.梟とは?隻眼の王とは?あんていくマスターが所属していた謎の組織とは?
作中にでてくるグール組織の”アオギリの樹”これの親玉的なぞの存在。ずばり梟とはあんていくのマスター”功善”が人間である憂那との間に生まれた人間とグールとのハーフの娘で普段は包帯ぐるぐるまきの”エト”。この包帯ぐるぐるまきのエトは割と最初のほうから登場させていますね。このエトは赫者であり、最強モードでは梟の形をした赫子の中に入る形態になる。(このモビルスーツみたいに己の周囲に鎧化させることができるものを赫者というらしい)この梟は多数のグールを捕食して生まれた形態で全ての形態の赫子の武器を出せる。尚エトの梟は6本足、エトを守るためにでてくる親父の”功善(芳村)”の梟は2本足であることから判別
尚エト(高槻線)(梟)は
そしてこの梟は劇中の作家”高槻泉”でもある。高槻泉(エト)は14歳の時に小説を出版社の持ち込み、結局全10作を残した。エトは無印で旧田二福(後に和修吉福に改名)にころされた形になったがreにて突如梟として復活、その後Vの一員芥子にやられたようなやられないような最後になる。
またアオギリの樹で語られる隻眼の王、作中ではちょくちょく骸骨に冠を載せた姿で描かれる隻眼の王だがこれは有馬貴将であった。
あんていくマスター”芳村(功善)”が所属していた組織は”V(ヴィー)”と称し、実はグールである”和修家”を警護する者たちで人間とグールとの数量調整役みたいなものである。有馬貴将もV(ヴィー)の一員であり、グールと人間のハイブリッドゆえに人間離れした動きができていた。有馬貴将のような子を”庭の子”といい、寿命が短く30歳くらいで死ぬらしい。それ故有馬貴将は感情がないようになった。
まとめると
梟=エト(アオギリの樹の創始者)=高槻泉(作家)=あんていくマスター”芳村(功善)”と人間憂那との間の子供の隻眼のグール
第2の梟=あんていくマスター”芳村(功善)”
隻眼の王=有馬貴将
2.CCGを世襲で支配している和修家とはなに?
和修家は中東からシルクロードを経て日本にやってきたグール一族である。旅の途中共食いなどを繰り返し、力をつけた。グールでありながらグール駆逐組織の長に収まってうまくコントロールしていたらしい。食料はグールにやられたグール捜査員。reの最後のほうで主人公カネキがグール達の王になり、”人間とグールの共生”を提言するのだが実はもう和修家によってなされていたという・・
3.グールっていつどうやって発生したの?
今のグールは二次大戦の前後に発生した超巨大なグールから生み出された小さい人形グールが変化してできたらしい。超巨大なグールは24区と呼ばれる深々度地下に行ったがそこでもアバれた為一緒に行ったグール達に本体を攻撃され今は石化している。では本当のデフォルトのグールはどう生まれたかは語られていない。
4.東京喰種はいろんな集団がいてわかりずらいのでまとめてみた
CCG=グールを殲滅するための人間の政府機関だがトップはグールである和修家に支配されていた。re終盤で和修家勢力はいなくなってTSCに改名、トップも人間の丸手になった。
終盤にカネキが巨大ムカデ化して新宿を破壊した時に黒山羊(ゴート)のメンバーと連携を組み、TSC変更後も連携している。
ピエロ=バー「ヘルタースケルター」によく集るメンバーの、おかまグールのニコ、イトリ、ロマ、マスク作りのウタ、終盤グール収容所コクリコから逃げたドナートポルポラも合流。この面々は特に目的はなく社会に干渉しながら快楽を求めたいだけ、でその時々によって干渉する勢力を変えている。re終了後も残党シコラエなどは厄介な人を狩る存在としてTSCの存在意義をたかめている。最後はメンバーがちりじりや死亡になって事実上解散。
アオギリの樹=エトが創始者でグールが世の中を支配することが目的。元々の隻眼の王は有馬貴将だったがその後金木研が王となり後に黒山羊(ゴート)という名で再編成される。終盤でCCGと手を組む
月山家=美食家月山習の実家の財閥で三菱グループみたいなもの。ドイツにも同族の系統があった。各グループ企業のトップは全てグール。CCGにより、月山グループのグール達は駆除されて解体され、父の月山観母は捕獲される。が、終盤なぜか月山観母は放免されており、月山グループも復活している。グールには月山家とか和修家とか血縁結社が枝分かれしてるようだ。
V(ヴィー)=作中では最も裏に位置する機関にして正体は和修家の私兵集団。グールと人間勢力のバランスをとって和修家が常に支配者たるように行動している。黒装束に黒い日本刀持って現れる。(ガンツの影響?)最後は親玉もいなくなって組織は解散。
5.リゼってどうなったの?
映画では蒼井優が出番は短いながらも圧倒的存在感を放っていた神代利世(かみしろりぜ)、この子は最後のほうにキーウーマンとして絶対また出してくるに違いない。いや出てきてくれと思いながら読み進めていきました。
reの中盤以降でわかるリゼの背景はリゼは和修家の血を引き、子孫を残す胎として和修家で育てられた。この時旧田二福とは幼馴染で遊んだりしている。が脱走。鯱こと神代叉栄の養女となり、教養を身に着けたがそこも脱走。大食いとしてあちこち渡り歩いたのちカネキと出会う。
カネキを食えそうになった時に鉄骨の下敷きになった後は
嘉納の管理で半グールを生み出す為の種として培養液の中で生かされている⇨
嘉納の研究施設から四方蓮示に救い出されコンテナの中に匿われる。カネキが会いに行くが四方により最小限の食事しか与えられてなくてまともに話ができなかった。⇨
ーーここの期間が不明(特に漫画では書いてない)。ネットでは四方から鯱に返されて鯱が有馬にたおされた時にまた旧田二福に連れ去られたのではないかとの説あり。また、旧田がカネキにリゼはこれからもグールをどんどん産んでもらうと言ってる描写あるのでどこかの培養カプセルにまた入れられたかも⇨
旧田二福によりグール最終形態とも言える龍の核として龍の中に入っている⇨
龍化したカネキが活動停止中に”アイアムアヒーロー”みたいにテレパシーで通じるのかもう一体に龍の中にいるリゼとカネキが安芸の厳島みたいなところで会話をする⇨
龍の中から切り離されたカネキが地下の龍の中にいるリゼのところまで行く⇨
最後にカネキにより「ごめんなさい」ところされる
となっています。無印では鯱の娘設定だったリゼがreでは和修の人間になってたりしてなんか強引な感じがしました。最後のほうに急に龍の中心核になっているのも唐突な感じ。他の登場人物みたいに普通に復活して普通に会話したり大食いっぷりで暴れてほしかったのですが・・せめてエピローグで「また大食いが現れた」とかの描写があれば救われたのですが・・
一度死んだ扱いの古間円児や入見カヤや亜門 鋼太朗やナキとかがひょっこり生き返ってとかはいらないからリゼを生き返らせてくれ。
6.主人公金木研の行動を軸に超簡単に筋を最後までまとめてみた。
東京喰種世界では人類の捕食者グールとグールと戦う組織CCGがいる。カネキがグールであるリゼに惚れて初デートで食われそうになるが旧田二福が鉄骨をリゼの上に落として人間のグール化を研究している嘉納に和修家の赫子を継承するリゼを捕獲。カネキは嘉納の実験体として嘉納によって半グール化される。
カネキは種々の展開でグール側⇨CCG側⇨グール側になり、最後は赫子が発達した全長100mくらいのデカイムカデになってここで初めて自衛隊が出てきてグールと人間側がデカイムカデ(龍)の対策で共闘する。カネキが変化した龍は仲間がカネキを龍から切り離したことで崩壊する。
CCGのトップは実はグールで和修家が牛耳っていたが和修家内部争いで生き残った和修吉福の策謀によってリゼをつかったもうひとつの龍をカネキが倒し和修吉福も倒した。
6年後、多少の勝手に暴れるグールはいるがグール用の人工食料の生産も始まり人間とグールは共存している。未だ秩序を乱す個体の対グール機関としてCCGはTSCに組織改編していてカネキのグループもたまに協力を要請されている。
7.ちょっと言いたい
東京喰種読んでてずっと思ってたのは中2病丸出しの漫画だなーっと感じた。もちろんいい意味ですよ。(^^)エエ。途中途中”青春”みたいなセリフがいろいろ出てくるけどどうもリアルさがない。でも多分純粋な中高生には受けるんだろう。青年誌より少年誌向けの気がした。
あとねえ作者(編集)の思い入れが強すぎちゃったのか生き返りすぎるのよ。Rc細胞がグール足らしめる鍵なんだけどRc細胞が万能すぎちゃって死んでた人たちが生き返る生き返る・・ガンツでも主要キャラが生き返り過ぎるのはどうなのという意見もあったけどガンツは生き返る時はそれなりにキッチリしていたけど東京喰種の場合、急にポッと死んだキャラが復活してくるんでキリがないし、泣いて悲しんでるけどどうせ生き返るんだろ?という目で見てしまう。穴堀終わったらまた埋めろみたいな脱力感がある。
(そういえばガンツの影があちこちにあります。ガンツの手持ち兵器のデカイ銃使うと円筒状に超重力が敵に加わるけどその銃の形態は田中丸 望元の持つクインケと同じだし、上からガツンと押しつぶすやつは米林の赫子と同じだ。)
あと最初はグール自体もっと少数、人間との比率1:10000くらいかと思ってたら出てくるわ出てくるわ、魔猿はグループごとなくなったのかと思ったら最後のほうに集団で復活してるしあれはなんだろう読者アンケートに答えた結果かな。CCGの人間もあまりにも死にすぎてあそこまで犠牲者出てたら国家予算の20%くらい突っ込んでも対グール兵器開発してもっと総力上げて退治しに行くんではないだろうか。あと今の監視社会では正直グールは隠れられる場所ないと思う。グール強いけど今の科学技術のほうが全然余裕で凌駕すると思います。
グール退治に全然爆発物が使われないのでモヤモヤした。なんで対グールの兵器がライフル銃止まりなのだろう。怪物にはやはりグレラン、ロケラン使うのが鉄板なのはバイオ1からの定説だよ?
途中でグールの赫子は腐らせるが人間には無害のRc抑制剤という決定的化学薬品がでてくるのだがなぜかこれを使わない。せいぜいガス状にしてグールに当てたりグール捕獲する時に注射するくらい。あほかな?。僕だったらRc抑制剤銃弾、Rc抑制剤グレネード弾なんかどんどん量産。Rc抑制剤クレイモアなんか造って収容所とかにトラップかけてもいいな。あとやたら近距離攻撃してくるからRc抑制剤噴射反応アーマーを全捜査員に着させる。なんなら一家に10発Rc抑制剤手投げ弾でも配布してグール一体10万円とか懸賞金でもかけたらグールなんてすぐいなくなりますぜ。ドローンから東京中にRc抑制剤散布してもいいんじゃないか。
東京の地下には24区と呼ばれるグールが何十年とかけて造った地下都市があり、(といっても地下鉄や地下の洪水対策施設で東京都が管理してるはずのもの)reの最後のほうで出てくる。最深部はちょうどバイオハザード4のクラウザーが待ち受ける石造りの廃墟に降りるように入っていく.。
「絶対に食料として人間牧場があるに違いない、そうでなければ地下にずっとこもっていたら餓死してしまうだろう。きっとエサの人間達は地下世界が全てだと思って何世代にも渡って騙されていて地下のグールは神のような存在になってるんだろうなあ。どんなすごい神グールがいるんだろう?」
とワクワクしていたら2匹の普通のグールの生き残りがいただけだった・・無印から引っ張ってきてこれでした。ウーン。(最初のグールの王は龍の死体となって石化していた)
8.結局強さのインフレには勝てなかったか
最初のほうこそ赫子は4種類あってじゃんけんのように強弱の相性があるという設定だったが、reの中盤あたりから持ち主の想像力次第で赫子はいかようにも形を変えることができるになり、中国からきたグールは口から火炎放射するしなんでもありになってくる。
そしてジャンプ漫画にありがちの巨大化。まあreの中盤あたりから戦い方にバリエーションなくなって飽きてきたから仕方ない部分はある。でもあの唐突な巨大化は”ザワールドイズマイン”で熊が際限なく巨大化していってしまったような読者置いてけぼり感と似ている。
9.推しキャラ
そんな東京喰種だが好きなキャラがいる。何度もふれてきたが神代利世は言うに及ばずであるがグールに育てられたという鈴屋 什造にはかなり入れ込んでしまって「死なせないでー」と思いながら読んでました。子供の虐待ダメ絶対。
10.まとめ
なんだかんだ5000字超えの大作記事になってしまった。輪郭線がなぐり書きぽく何本の描かれてる漫画たまにありますがこれがそれでこの絵柄はとっつきずらい。高橋ツトムとかもそうですね。そうはいってもあれはああならどうなだろう、こうしたらなんて読んだ後脳内展開される、それぐらいインスパイアされる漫画です。ほんとにつまらなければ5分で忘れる。
読んでない方は30巻読破をおすすめします。
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