東京ナイト 1967年10月
和泉雅子/小はな
山内賢/小杉健
和田浩治/木村浩
杉山元/田所一
木下雅弘/吉本正
長内美那子/雪枝
松原智恵子でアマプラで検索かけるとなぜか出てくる東京ナイト。題名だけで見たくなるが、サムネイル白黒だし白黒映画見づらくてあまりなあ、と思ってたが、実際見てみると中身はカラー映画でした。白黒映画のポスターや宣伝写真だけカラーというのが普通だけどなぜか逆に宣伝写真が白黒、中身がカラーという。
昭和ムード歌謡に乗った恋愛ものか?と思ったら、なんと青春アゴーゴーで主軸となったバンド「ヤングアンドフレッシュ」に和泉雅子の舞妓が関わってくるというちょっと嬉しいストーリー。どうせなら青春アゴーゴーの設定、演者そのままがよかったのに浜田光夫も太田雅子も出て来ず残念。山内賢の妹は太田雅子じゃなくて小橋玲子でした。(まあこっちのほうが妹キャラが強いが)
和泉雅子はなぜか明け方から舞妓のメイクバッチリに舞妓の着物バッチリで東京へと家出する。
実家の芸者の置屋を継ぐのが嫌になったのだ。いつの間にか東京行きのトラックの荷台に乗り込んでいる。(なんか雑だ)トラックの行き先である東京の運送会社の社長の息子の山内賢宅にお世話になる。山内賢はバンド「ヤングアンドフレッシュ」のボーカルの女の子が交通事故で入院してしまい、ちょうどよくプロの和泉雅子と知り合って…と言う内容。
しかし途中で和泉雅子が入院中のボーカルの女の子の開いたアパートで少し暮らすシーンがあるがかなりポップな物件で昭和42年て全然昔な感じがしない。街の風景も必要なものは全部揃ってるし、東京のネオンは綺麗だし、むしろ今より規制がなくて自由があるし、税金も安いし将来への夢があるし、高度経済成長イケイケどんどん世の中良くなっていく途中だし、株も上がる一方だし、あの時代に暮らすほうが今よりずっと幸せなんじやないだろか。(と、昭和40年前後の日活映画見るといつも思う。)(あと1920年代の狂乱の好景気のアメリカNY辺りにも暮らしてみたい。)
映画はとにかく歌が多くて昭和歌謡好きにはたまらない?だろう。ドラマ部分だけだと半分の時間で終わってしまうだろう。
スチール写真の舞妓の姿と東京の夜は途中で和泉雅子が舞妓姿で元芸者の経営のクラブに出演することがあり、その時実家の追ってから逃げるために舞妓姿で東京の夜の路上へと走るシーンがあり、そのあたりのこと。
山内賢との東京ナイトでのラブシーンはない。
最後のほうでテレビの勝ち抜きバンド番組で舞妓姿で山内賢とデュエットする
お嬢さんの散歩道 (白黒) 1960年6月 笹森礼子20才
笹森礼子/まり子
松尾嘉代/晴子
沢本忠雄/宏平
50分の短い映画だが笹森礼子の魅力が弾けている。笹森礼子は目がクリッとしていて愛嬌がありスタイル抜群。季節は夏、女中さんとして松尾嘉代の家にやってくる。
家庭内の困り事を解決しながらガダルカナルタカに似てる沢本との恋愛もこなす。
水着姿も披露。
ヒロインがお手伝いさんというのは吉永小百合へと続く日活の定番だろうか。田園調布の坂のある、道の狭い街並みが東京なのに緑が多くてすごくいい。なにか懐かしくも感じる。
逃げる笹森礼子を追いかける沢本、坂の道の遠景で映画はおわる。この風景重要文化財でずっと残しておきたいくらいだが東京は文化財保存に世界一無頓着だからなあ。
笹森礼子は25才で結婚してスッパリ芸能界から退いたそうで実にもったいないが真っ当な人格の人だったのだろう。
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