松原智恵子-拳銃残酷物語-関東無宿(映画レビュー)

映画 ドラマ
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拳銃残酷物語 1964年2月 智恵子19才

拳銃残酷物語

松原智恵子/梨江 宍戸錠/登川 川地民夫/滝沢 小高雄二/白井 香月美奈子/圭子

いやーやっぱり大籔春彦原作は面白い。なんかルパン三世でありがちな現金輸送車を襲う話で計画はあまりにも杜撰。輸送車を林道に誘導して護衛の白バイ警官を撃ったら様子を見に運転手が出てくるからそこを撃つっていやそこは降りないよねと思ったら案の定だった。ただあんな薄い防弾ガラスはないし、M1ガーラントだったら映画忖度関係なしで貫通できるのでは?と思ったがこの映画のキモは強奪シーン後からだった。よくウシジマ世界みたいに警察の気配がないクライムストーリーはよくあるが大籔春彦のやつはちゃんと警察が出てくるししかもよく警官がこ○されるので一気に緊張感が高まる。最後の方の銃撃戦でもさすが大籔春彦、見せるアクションプロットではらはらする。この映画では何人もしぬ。というかほとんどの登場人物がしんでしまってた。(だから残酷物語なのか)

智恵子は交通事故で足が不自由になった宍戸錠の妹役だ。終始病院にいた。智恵子の存在が宍戸錠が襲撃の仕事を受ける動機になっている。

ちなみに山本陽子もエキストラ役で少し映る。ちょっと喋る。

しかし当時孤立無援になった障害者はどうなってしまうのだろう。

僕も昔近所に住んでた横田基地の風景がよく出てきてたが当時はあんなに何も無いところだったのか。

関東無宿 1963年11月智恵子18才

関東無宿

松原智恵子/伊豆トキ子 小林旭/勝田光雄 中原早苗/山田花子 進千賀子/市川松江

まず画質がいい。アマゾンからダウンロードして見たが他の日活映画が600メガそこそこのところこれは1.4ギガもあった。画質の違いはフィルムの保存状態というよりもデータ量の差なのではないか?

内容だがなかなか面白かった。イカサマの手法とか美人局の段取りとか普段の日活なら雑に流すところを細かく描いており面白い。

youtubeとかでよく昔の美人女優ということででてくる智恵子のセーラー服姿はこの関東無宿の冒頭シーンからだった。

智恵子の友達として10才上の中原早苗と当時新人の進千賀子がでていた。

しかしこの中原早苗はなかなかキツイ。

そしてこの映画の智恵子(伊豆組組長殿山泰司の娘役)はやたらキャピキャピしてて楽しい。

処女を捨てたいと進千賀子に言われた直後の笑顔。

なんか演技が吉永小百合のようだった。ほんとは配役は小百合だったのではないだろうか、それで鈴木清順に小百合のように演じろと言われたのでは?というくらいキャラが違っててこれはまた良かったです。

画質がいいから進千賀子もかなりの美女だと再認識します(上記の並木道での智恵子と二人でのシーンでの進千賀子

話的には色恋的なものが多くそれほど切った張ったはしません。(博打のシーンは多いが)東京流れ者では真っ白バックがこの映画では真っ赤バックになる清順ワールド満開。小林旭は少年チャンピオンのヤンキー漫画によく出てくるような極太眉毛。

中原早苗は再婚して母親が変わるのが嫌だと言ってるところに野呂圭介に騙されて女衒に売られてしまい、その中原早苗にホレテしまう平田大三郎がなんかかわいい感じになってた。

まあ異色の映画だ。

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