松原智恵子出演作感想8ー抜き射ち風来坊ー逢いたくて逢いたくて

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抜き射ち風来坊 1962年3月 智恵子17才

松原智恵子/梨花

宍戸錠/神原丈二

奈良岡朋子/前原由紀

金子信雄/土門

 

冒頭宍戸錠が漁民拉致で韓国の収容所から脱出するところから始まる。この辺りは当時実際に韓国近海で日本の漁師が韓国軍に拿捕されている事案があり、世相を反映している。三人で逃亡しているのだが途中船に乗り込もうというところでなぜかそのうちの一人(土門)が仲間の一人(秋山)を棒で殴り殺してしまいそのまま船を奪い出港してしまう。宍戸錠は止めに入るのだが韓国側に取り残され、宍戸は負傷している秋山と咄嗟に海に飛び込んで逃げた。海岸に流れついた宍戸錠は通りかかった韓国人と思われる娘(智恵子)と老人に助けられ小屋の中へ。このあたり智恵子が少し韓国語をしゃべる。負傷した秋山は息を引き取り智恵子は涙する

乙女の涙

智恵子は日本人の母と韓国人の父の子であり、母は医者で日本で生きているから日本に密航しようとする土門(宍戸錠)にいっしょに連れていってくれと懇願。土門は3年韓国で働き、密航費用をため智恵子と他数人と日本へ密航した・・

物語はこの冒頭の裏切り行為の復讐に燃えた宍戸錠の復讐劇が主軸になる。

宍戸錠は韓国人密航者と智恵子一緒に日本に帰る。智恵子は宍戸が話つけたナイトクラブで働くことになった。

チマチョゴリで歌い踊る若き智恵子

後に70、80年代のドラマで甲高い声でコメディポジションで活躍するとになる金子信夫はこの頃はまだ髪はあるし声色も低くく貫禄出している。

智恵子は母探しを宍戸にたより、また宍戸に好意をよせる。この年の年齢で店に出るのは今だったら完全にアウトだ。仇の金子は母のパトロンであり、薬売買の手伝いをさせられていた。途中母と会うとき(母とは明かしていない時)の若い智恵子がかわいい。

まったく少女漫画のヒロインのようなまつげ

後半では智恵子は宍戸への牽制で金子に閉じ込められたり、縛られたりする。いやー悪党たちが紳士的で良かった。(智恵子の貞操は守られる。)

「悪いようにはしない」などと言いつつ智恵子を襲う金子信夫

最後は宍戸は復讐を果たすが巻き添えで智恵子の母も死ぬ。智恵子と宍戸は宍戸の故郷静岡の漁村に帰る。(そもも太平洋側の漁師が日本海側の韓国に拿捕されるというのも謎ですが)

宍戸は結婚すれば日本国籍が取れるぞと言い、智恵子へプロポーズして二人して安堵。なぜかまた韓国服を着ている智恵子。

 

 

逢いたくて逢いたくて 1966年6月 智恵子21才

松原智恵子/田波恵子、雑誌記者

園まり/白川道子、女子大生

渡哲也/梶貫太郎、カメラマン

ドリフターズ、園まりの事務所の人間

 

本作では智恵子は完全に脇役であった。大筋では歌手の園まり本人が急に声がでなくなってしまい、その穴を埋めるために園まりのそっくりの大学生の白川道子(園まり二役)がドリフターズに拉致されて無理やり歌手の園まりの代役をやらされるというもの。智恵子は取材記者で渡と一緒に偽物園まりをあばくために追いかけるが大学生の道子が渡に恋をして…という筋。

「カメラマンと女性記者が結婚するジンクスは私は破るわよ」と渡と電話する強気の智恵子

園まりの様子を伺うために渡が園まりを誘い、智恵子と三人でナイトクラブに入り、渡と園まりがダンスをすると智恵子は嫉妬心で酔っ払って管をまく。

 右端が智恵子。めずらしい酔っ払いの演技

仕事と恋のはざまで揺れ動いた智恵子だが最後は渡と婚約ゴールイン。部長の10組目の仲人となる。冒頭のジンクスは守られた。

最後は渡から大切なのは君だといわれうれしがる智恵子

本作の智恵子は21才のはずなのだが大人びて見える。27才くらいに見える。(設定もそのくらいだろう。大学は卒業式してそう)髪型のせいだろうか。バリバリキャリアウーマンの智恵子でした。

智恵子映画のいつものメンバー太田雅子(梶芽衣子)右端、和田浩治(右から2番目)も道子の学友として登場

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