ジャンパーです。最初は映画から入りました。
映画版ジャンパーはアマゾン評価等みると賛否両論あるんですが僕は大好きです。
まずは小説のほうから。小説は”跳ぶ少年”の副題がついてます。
瞬間移動の能力が自分にあることに覚醒してしまった主人公。
この主人公のデイビー、超能力で世界や恋人とかの危機を救ったりといったことはせず、ひたすら自分の欲望に忠実に能力を行使していきます。媚びを売らず正直に。スカットしてます。一種のビカレスク小説の要素もある。
デイビーは普段父親(母親はとっくに逃げてる)からDV受けており、逃げたい一心でテレポート能力が発動して家出。
銀行の金庫室にテレポートして大金ゲット。その金使ってあちこちに拠点を構えてやりたい放題。途中からは彼女と一緒にお楽しみ放題。最後ののほうで一応テロの危機を救う下りがありますが、この小説は己の欲望の開放の快感が主な見どころですね。
この小説は2008年に”ジャンパー”という題名で映画化されておりまして、私この映画が大好きであります。
ジャンパー、”行き先、無制限”
映画の主人公デイビーは小説よりもさらにぶっ飛んだ野郎でして、瞬間移動の描き方も、家の中で少し歩けばいいところもガンガンテレポートするし銀行からお金を持ってくるところも
金を掴む→おろそうとする瞬間に己のベッドへテレポート、お札ブワサーッ→シームレスに金庫室のお金の上へ→つかむ→ベッドへブワッサー
言葉で書くとなかなか面白さが伝わりにくいですがもう、笑ってしまいます。(ただ人を選びますが・・)とにかく普通の映画の表現だともっとテレポートに貯め作ったりして誇張するかもですが、この映画は極普通に棚からひょいっと物をとるようにエジプトからニューヨークへテレポートしたりしてそのテレポートのCG表現なんかもかっこいいです。
主演はヘイデン・クリステンセン。スターウオーズの若きダースベイダー”アナキンスカイウオーカー”役なんかをしてます。
小説のほうが先で映画と小説では結構設定に違いがあります。でも映画の場合、より面白くしてると感じました。
まず小説ではテレポートするには下準備として本人が何等かの普通の移動方法で目的地に行ってその周辺の景色を記憶する必要があります。そのためデイビーは南米の崖の途中に秘密の隠れ家を見つける際にわざわざ徒歩と見える範囲での短距離移動で苦労して目的地へ行ったりしています。また記憶から忘れてしまっても移動できないため数か所の”移動スポット”を記憶しておいてほぼ決まったところに瞬間移動します。
映画の場合は行きたいところの写真さえ見れればまだ行ったことのない場所へも自由にテレポートできます。ただこれは・・小説のように制限あったほうが面白かったかもしれません。
また小説の場合は特に決まった敵対勢力はないのですが、
映画の場合、まあ戦い大好きハリウッド映画のお約束ですが戦う敵が出てきます。
「いつでもどこへでも行ける能力は神のみに許されるのだ!」と標榜する宗教的組織”パラディン”は常にジャンパーを探している集団。パラディンのリーダー役はサミュエル・L・ジャクソンで最近では”アイアンマン”とかのマーベルコミック映画等に出演している超ベテラン俳優。
パラディン側の作戦はジャンパーがテレポートした瞬間を感知する装置。それとジャンプしたとき空間に別の場所へのワームホール的な穴が開くのですがそれを維持できる装置を使い、ジャンプして逃げてもワームホールくぐってどこまでも追いかけ、捕まえて儀式用ナイフでアポーンしています。
それゆえ映画の場合はジャンパーは世界に何人も存在してる設定で、ジャンパーがテレポートするときにあけた時空の穴を固定する装置を使って、ジャンパーが逃げてもパラディンがどこまでも追いかけていってアマゾンまで跳んでも捕まえてアポーンする描写等あります。
この映画の主人公かなり逸脱してるのですが映画版だとグリフィンという、さらに輪をかけたいかれ野郎がてきます。
ジェイミー・ベルという役者でこれ以外だと”ファンタスティックフォー”とかに出ています。
年齢は同じくらいですがジャンパー能力を先に手にした先輩はグリフィンであり、パラディンとも戦ってきた歴戦のジャンパーであります。この曲者グリフィンのほうが面白くて好きですね。
グリフィンと主人公デイビーは、デイビーが恋人とちょっとフラッとジャンプしたローマのコロシアムで出会いますが、そこには宿敵パラディンも来ていてこのパラディンとグリフィンとの戦闘シーンがまたかっこいい。ひょいっひょいっと左右の壁から壁へグリフィンがジャンプしながら移動してパラディンどもを海の上に放しては帰ってきます。カムイ外伝の変位抜刀霞切りのごときスピード感をもつカッコよさといいましょうか。
グリフィンとデイビーは一応共闘することにはなるのですが、二人ともアクもクセも強く自分本位なので当然ケンカになってしまい、全世界テレポートしながら追いかけっこするメチャクチャでぶっ飛んだシーンは必見です。日本の渋谷や秋葉原なんかにもテレポート(ロケ)してますね。
グリフィンは移動体であれば車やバスもテレポートさせることができ、テレポートしながらのカーチェイスシーンもわくわく素晴らしい。
何人ものジャンパーをみとってきたグリフィンが言うには「前に家をテレポートさせようとしたやつがいたが死んだ。無茶はしてはいけない」との言葉が伏線になり、ラストのパラディンとの決着場面へと繋がっていきます。
またラスト付近デイビーの母親の秘密も明かされ、続編へと期待持たせる終わり方になっていたのですが・・・未だにジャンパー2は作られていません。誰か作ってくれい。
2019/1現在ジャンパーはまだアマゾンプライムビデオで無料で見れます。(まあ僕は好きすぎてDVD買ってしまってますが)
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