午前零時の出獄 1963年6月 智恵子18才
松原智恵子/小島雪江 二谷英明/片桐龍一 川地民夫/芝田定次郎 香月美奈子/稲垣洋子
刑務所に入っているのに面会人を装った組の人間にこ○そうになる川地民夫が、新聞記者の二谷英明の計らいで敵の目をくらますために午前零時に釈放される。この命を狙われる川地民夫を中心に、スクープをとりたい二谷英明らにより物語は進行。なんか非情のライセンスとかキイハンターみたいなクセのあるカメラワーク。智恵子は映画序盤に、こ○されてしまう郷鍈治の妹で主役の川地民夫の恋人的ポジション。

しかしまあ、3,4回くらい二谷英明の事情聴取に答えるみたいな感じでちょっとしかでてこない。この頃日活入って2年目でまだ初々しい感じは残しているものの段々セリフ回しが智恵子節に変わり始めてきており、僕的にはちょっとな…という感じ。

最後は川地民夫は嫌疑が晴れて堅気に、二谷英明は香月美奈子と北海道へ転勤が決まった。
花と怒涛 1964年2月 智恵子19才
小林旭/尾形菊治 川地民夫/吉村健二(殺し屋) 松原智恵子/おしげ 久保菜穂子/万竜
この頃の智恵子は既に智恵子節のセリフ回しになっている。智恵子は前にヤクザの小林旭と婚約していたがヤクザの親分が横取りしようとした為に結婚式当日に小林旭と一緒に逃げて浅草にやってきた。

小林旭は浅草の半分やくざの土建屋に再就職し、智恵子は高品格営む小さな居酒屋で住み込みで働いてる。この高品格が最後まで良い人でよかった。
この映画での智恵子登場シーンは夜ばっかりで画面が暗かった。

あと満州帰りの気風のいい芸者、久保菜穂子が智恵子より目立っていて小林旭にほれていわば智恵子のライバル的な感じになるのだが意外にかわいい。

さらにノンクレジットで山本陽子が芸者役ででていた。セリフなし。

こういう扱いだから常に退職届を持っていたんだなあ。
川地民夫は前の組の刺客として仕込み杖で智恵子と小林旭をこ○せと指令を受けて浅草にやってくる。(川地民夫やはり、なんか嫌だ。なんかイラっとくるのはなんでだろう)最後のほう小林旭は浅草の親分にも裏切られて謀略でこ○されそうになるが久保菜穂子のおかげで罠に掛からず逆に親分をこ○して満州に智恵子と逃げることになる。(この映画では小林旭は10人はやったのでは?小林旭映画で思い切ってこ○し表現が入るのは珍しい。)
ラスト、小林旭を追いかけてきた久保菜穂子は出会い事故みたいな感じで川地民夫に斬られてしまい、小林旭がなんとか返り討ちにして、しつこい刑事の玉川伊佐男も納得してくれて腹芸で逃してくれた。
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