吉永小百合-上を向いて歩こう-美しき抵抗(映画レビュー)

映画 ドラマ
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上を向いて歩こう 1962年3月 小百合16才

上を向いて歩こう

吉永小百合/永井紀子

坂本九/河西九

浜田光夫/友田良二

高橋英樹/松本健

歌ありきで映画造ったんだと思うけどなんだかわけわからん映画になってしまった。浜田光夫も出てるけれど小百合との絡みがほとんどない。この映画の小百合の相手役は高橋英樹だ。とはいっても恋愛要素はほとんどない。

最初浜田光夫と九ちゃんは親友で他10数人で少年鑑別所を脱走するところから始まる。逃げる途中で芦田伸介運転のトラックにぶつかり金せしめようとするが病院に連れて行かれる。九ちゃんはほんとに足怪我したから。浜田だけ病院パジャマで脱走して途中で背広盗んだりして自由を満喫する。このあたりだけゲームGTAみたいでちょつと楽しい。その後芦田伸介の経営する魚の仲買人みたいなところに住み込みで九ちゃんが働く。そこは元年少上がりだとか元不良の更生施設みたいになっており、10数人が一緒に住み込みで働いていた。小百合は芦田伸介のむすめだが後にもらわれてきた娘だとわかる。小百合は少年達の飯の準備とか世話係もやっていた。小百合の妹に足の悪い娘がいるがこれが九ちゃんが歩かせるようにするサイドストーリーになる。

浜田光夫はクラブのバンドで手伝いみたいなことする。浜田光夫はドラムが好きで前に教えてもらったドラム奏者を頼っていったのだ。この奏者のちょっと値打ちがあるドラムセットを巡って騒動がおこる。会社社長の妾の子の高橋英樹はいろんな公営レースやボクシング試合の賭けの飲み屋を経営しつつ大学に入ろうとしている。(家はすでに飛び出しているが時時影から家の様子をうかがっている)また高橋英樹は芦田の少年更生会社に居たことがあり、小百合とは知り合いで何回かカラミがある。

しかし、いくら世間ルール無視の日活とはいっても鑑別所脱走した人間が保護司の芦田伸介のところにいるだけで無罪放免というのはどうだろうか。なんかめちゃくちやすぎてちっとも感情移入ができないのだ。

最後のほう九ちゃんの仲間が「完全な遊戯」で使ったイカサマで高橋英樹の賭場から金をふんだくる。(先にあっち見といて良かった)そこで高橋英樹はドスもって金を取返しに殴り込んでいくが相手が素手でやろうと言い出して殴り合いが続く。

浜田光夫はうまく騙されて取られてしまったドラムセットを取り返すために九ちゃんのトラックを売るために盗み出すが途中事故って横転した。その時九ちゃんが取り返したドラムセットを浜田光夫のクラブに届けて帰る途中自分のトラックが浜田光夫に盗まれたことを知り、浜田光夫のクラブに行って浜田光夫に殴りかかる。

ラストはこの2つの乱闘シーンが交互に映し出された後、戦いすんでなぜかしらんがみな仲直りして「上を向いて歩こう」をみんなで歌って終わる。

というわけわからん映画だった。

しかしあれだねやはり小百合と浜田光夫がでてきてこのふたりの恋愛や掛け合いがないと全然面白くない。僕もかなり日活映画に洗脳されてきたな。

美しき抵抗 1960年12月 小百合15才

美しき抵抗

吉永小百合/松波久美子(三女)

香月美奈子/松波智恵子(長女)

沢阿由美/松波都紀子(次女)

沢本忠雄/良雄君

浜田光曠(浜田光夫)/三川君

59分の短い映画だ。劇中のセリフにもあるように封建主義的体制に逆らいつつも最後は感動で締める。

小百合は三人姉妹の末っ子。白黒で逆に肌が陶器のようで人形のようにきれいだ。

浜田光夫は(新人)のテロップがあり半分くらい進んだところで出てくる。同じ高校の同じ部活(人形劇?)で小百合が母親に頼んだ人形の服を取りに家に来いと小百合に頼まれたりする。小百合は女王の役でこの頃から小百合は女王様的キャラが割り当てられてたんだねえ。小百合は速記者になるべく学校に通っているのだ。速記は一時間で3千円というセリフあったが今の価値だと時給3万円だ。凄い。浜田は小百合が駅から出てくるのを待ってて小百合は「(私を)送るために待ってたんでしょ」と、かなーりタカビーなセリフを言うが全然不快ではない。むしろニヤニヤが止まらない。

親父は大学の助教授で堅い人物で研究を続けたいために次女がもってきた給料アップする製薬会社の職を断る。この頑固な性格により家は貧乏で、妻は洋裁のミシンの内職を続けている。(といっても東京でそこそこな庭付き1個建で始まったばかりのテレビももっているからなかなかに上流なのだが)

部活の仲間と人形劇のキャンプに行こうとする小百合には高校生だけでキャンプには行くなという。

長女はデートする相手(医者)がいるがなんかガサツな男だ。

次女が酒のんで酔っ払って帰って来るとビンタして怒る。次女は父親の為にこの家の女たちが犠牲になっていると言い返した。

親父も改心して病院の内科部長になる話に乗ろうとする。(まあ都合よすぎだが)それを妻に相談すると「今のままでいい、好きなように生きてください」と返してそれをきいていた娘達は涙するのだった。

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