吉永小百合-美しい暦-あすの花嫁(映画レビュー)

映画 ドラマ
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美しい暦 1963年8月 小百合18才

美しい暦

吉永小百合/矢島貞子

浜田光夫/田村邦夫

芦川いづみ/村尾先生

長門裕之/武井先生

松本城をバックにロケした作品。小百合は板壁の女子高の3年生。家は質屋を経営してて母親一人子一人の家庭。ある日叔母と叔父とで登山中大雨になり、逃げ込んだ山小屋で浜田光夫と一緒になる。浜田光夫は隣町の男子高の3年生。山にいた時は名前を聞かなかったが後日浜田光夫が小百合の質屋にカメラを預けにきて再会。

早くも写真撮ってやるなどと言って急接近する二人

芦川いづみは小百合の女子高の化学の先生。長門裕之は妻と死別した美術教師でお互い好意を持っている。

「私は先生のカワイ子ちゃんだと思われてる」とこれは女子高特有の百合モードなのか?

ちょっと今回小百合が出ずっぱりではあるのだが話が散漫としていた。浜田光夫との恋愛も今一深堀りが足りない感じ。各エピソードが唐突に入ってくる感じで繋がりがない。

浜田光夫は演劇部員であり、小百合の女子高の生徒をロミオとジュリエットのジュリエット役に出させる為女子高に数人で抗議にくる。

その後の祭りの日小百合は友達の妾の子の家に行く。妾のママは山岡久乃でパパはたまにしか家にこないという。(妾宅の悲哀。この場合正妻は御存知なのだろうか?)高校生の友達はママと日本酒飲んでいてママは早々に二階へ、今度は小百合と飲み始め、高校生の二人はベロンベロンになる。そこへ浜田光夫がやってきた。

こんなに酔った演技の小百合は初めてだ。

友達も演劇部で浜田光夫と連絡をとっていたのだ。浜田は小百合もジュリエットの候補だと言ったが小百合は練習の時笑いが止まらず結局妾の娘の友達がジュリエットを演じた。

さて男子高での劇の後、男子高、女子高と先生たちの数人でサイクリングに出かける。そのお昼弁当休憩中、芦川いづみは長門裕之に求婚して二人と周りは大盛りあがり。

小百合と浜田も告白し合って大盛りあがり。そして二人は歩み寄り…

また小百合姫のキス待ち顔来たー(⁠・⁠∀⁠・⁠)

しかし今回浜田はキスはしなかったのであった。

あすの花嫁 1962年9月 小百合 17才

あすの花嫁

吉永小百合/汐崎百合子

浜田光夫/佐伯宇太郎

岩本多代/酒井十糸子

この映画すごい見どころあり、後述。

この映画はまだ小百合に慣れていなかった頃(1年前くらい)最初ちょっと見てなんかとげとげしいなあと思って10分くらい見た後ほっておいたやつだ。改めてみると気の強い小百合に振り回される浜田の原点的映画だった。小百合もまだツンデレの演技がこなれてなくて浜田に文句言う時に裏に愛情込める感じがなくてほんとに嫌っているようにしゃべってしまっている。(インタビュー記事にて小百合自身も言っていた)

舞台は小豆島で後に山本陽子とかと展開する「青春の風」での小百合の実家と同じ小豆島。同じように神戸も舞台になる。神戸の女子大学に進学した小百合と昔その女子大学に通っていたがならぬ恋で女子大学から家に呼び戻された母親の思い。小百合にできた友達で親父が後妻をもらった友達(岩本多代)の葛藤。小百合を好きなオリーブ農家の浜田光夫との絡みで物語は進行する。そしてーついにきました。

小百合映画見始めてついにぶつかった水着シーンである。(が、なんか色気のない水着である。下着になったりビキニを何回も披露している松原智恵子と比べると貴重だがもっと頑張ってほしい。)

小百合の友達が夏休みに神戸から小豆島に遊びに来た時に浜田光夫と一緒に行った海水浴でのシーンである。ここで友達がダンスを教えようと浜田光夫と仲良くするとすねてしまう小百合。

その後の夏祭りに小百合と浜田光夫が一緒に出掛けるが大雨になってしまい、何度も雷が鳴る度に小百合が「キャッ」と言って浜田にしがみつき、なんとなくキスする流れになるが敏感に察知した小百合は後退り後逃げてしまった。

雨の中家に帰ると母親の奈良岡朋子は昔の恋人の宇野重吉の元に出かけて次の日まで帰ってこなかった。母親を小百合が問い詰めると「私だって女だ、今までは家のために我慢してきたんだ」と母親から訴えられ混乱の小百合。そんな中、友達の岩本多代がジサツしたとの電報が届き、神戸に駆けつける小百合。神戸に行く船には偶然浜田光夫も乗り合わせており小百合は浜田光夫をみると気絶してしまった。

小百合が病院にいくと幸い岩本多代の命はあり、ジサツ未遂ですんだ。

その病院で浜田光夫の手引で母親の相手の宇野重吉と会った小百合は意外にも母親の再婚を認めるような態度に代わるのだった。

母親への土産を選んでいるときついでに浜田光夫へのお茶碗を買ってあげると大喜びする浜田。浜田は映画途中で小百合から赤いハンカチをもらった時も子犬のように喜んでおりました。そしてよろこぶ浜田を見て小百合もまたうきうきしてました。(これぞwinwinの関係だすばらしい!)

 

しかし、なんでいつも小百合に威張られる浜田を羨ましいと思ってしまうのは僕が依存心が強いからではないかと思った。小百合のようなきれいで賢くて強い女性に自分の物のように扱ってもらうことで安心したいのではないかと思った。

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