芦川いづみ-成熟する季節-結婚相談(映画レビュー)

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成熟する季節 1964年1月 いづみ28才

成熟する季節

芦川いづみ/奈井先生 和泉雅子/花木悠子 浜田光夫/番村麟太郎  長門裕之/山中先生

イメージとしては正統派青春ドラマだ。昔は白黒テレビでとびだせ青春や我ら青春を観ていた頃を思い出した。まあテレビドラマだと教師が主人公みたいなとことあるが、この映画では和泉雅子扮するおキャンな女子高生が主人公だ。

どちらかといえば不良グループに属する和泉雅子(家は金持ち)が複雑な家庭に悩みながらも周りを持ち前の明るさで引っ張っていく。浜田光夫は貧乏な家の同級生で商魂逞しい明るい青年。不良グループとも関わりがあるが学校内では中立的立ち位置。芦川いづみは長門裕之が同僚の高校教師で浜田光夫の憧れの人でもある。いづみは長門裕之が好きでその好意の示し方が長門裕之にしてみればすごく嬉しくなる気遣いをしてくれる。ほぼ付き合っている。

28才でも童顔だからかかわいい。

ちなみに長門裕之が少しだけ中村雅俊的話のわかるアニキ先生みたいな立ち位置である。

和泉雅子が就職先にインタビューしにいく場面でまだ新人の山本陽子もでていた。(デパートガール役)

ほかには水森久美子が和泉雅子の友達役で結構セリフ喋っていた。

右から二人目が山本陽子、三人目が水森久美子、4人目が和泉雅子

しかし、彼らが通う高校、ロケ地長野の上田で山の中の高校なのだがなぜか街に出れば東京と同じゴーゴー喫茶があり、不良達や和泉雅子が躍っていた。どんな田舎だ。ある意味自然あり、娯楽ありの最高の架空地方。

父親の会社が倒産して大学にいけなくなり、やけになって街にでた有田双美子を飲ませてグデングデンにさせて不良達が回そうとしたところもゴーゴー喫茶だ。(和泉雅子が助けた)(「こんなところにホクロがある。」とか太ももを触ったりしていた。)

制服でビールたばこぐいぐいである。

あと当時だからかバイクはノーヘルで浜田光夫が女子高生や芦川いづみを後ろに乗せて送ったりしてる。いい時代だなあ、本当かよ。

和泉雅子は浜田光夫が好きなのでいづみの写真飾ったりしてる浜田光夫に焼きもちやいてビンタしたりしてる。(ああなんと夢のような青春(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

最後は就職できなくてやけになった不良グループが学園祭を大暴れで破壊するが和泉雅子グループが収めて最終的には大団円。長門裕之はいづみと婚約して婿養子にはいることになった。

まあ、テレビドラマにしたら1クール分を凝縮したようなよく出来た青春映画でした。

結婚相談 1965年11月いづみ30才

結婚相談

芦川いづみ/鶴川島子  山本陽子/鶴川美津子 沢村貞子/戸野辺力 中尾彬/鶴川猛

これは素晴らしい。今までのいづみ像を覆す役柄と演技。

普通のドラマみたいなところから始まって火曜サスペンスのような怪しい感じになり、やがてホラーのような怖い展開になり、最後は感動すら襲って来るハッピーエンド。脚本がいいのかなあ、良かった。なぜにこのいい脚本をカラーで撮らなかったのか。いままでの路線と違いすぎるから心配して金をかけなかったか?

山本陽子が妹役ででている。

他に中尾彬が弟役ででているが、これが二宮和也みたいにさわやかな青年なのだ。昭和40年の時点では後であんなむさ苦しい太ったオヤジになるなんて想像つかなかっただろう。

セリフ回しがよい。浜松でプレイボーイの男(高橋昌也)とホテルでで交わす会話等(今でも)小説家になりたい僕には羨ましいほど刺さる言い回しをする。

いづみは結婚相談所の女社長の沢村貞子にうまく嵌められて売りをすることになる。いづみは劇中三回セクスするのだが今まで一番セクシーなお顔をなさっておった。特に三人目の精神病んでしまった男とのやり取りでは一流の言葉プレイを見せる。(まあ、脚本ありきだが。)

この男の母親の細川ちか子とかのやり取りがホラーだ。鉄格子付の部屋に入れられて鍵かけられた時は死ぬかと思った。次の日に高いかんざしもらってたときは心底ホットした。

いづみの母親は浦辺粂子だ。なんかこの人だけ普通の人で普通のセリフを言い、ほっとする。

このいづみの入浴シーンもあったこと忘れてしまうくらい内容が濃い。

最後のほう、あーまたいつもの手抜き的な自殺エンドかよーと思いきや、極寒の地獄から暖かい春へと向かうようなアセンションするようなエンディングを迎える。

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