芦川いづみ-東京の人-真白き富士の嶺(映画レビュー)

映画 ドラマ
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東京の人 1956年4月 いづみ20才

東京の人

芦川いづみ/島木弓子

月丘夢路/白井敬子

葉山良二/田部昭男

新珠三千代/小林みね子

左幸子/白井朝子

いづみは今回も金持ちのお嬢さまで丁寧な言葉使い。金持ちなんたけどつい7年前までは駅の売店なんかをやっててて貧乏だった。昭和30年代って割りと短期間に世田谷に豪邸建てられるほど稼げるチャンスあったのだろうか。

前編後編にわかれていて最初のころは夏でものの終わり頃には年が明けてるという時間の流れも感じることもできる。

いづみ、夏のワンシーン

当時からクリスマスは割りと街を上げて装飾してたんだなあとわかる。ちなみにクリスマスパーティの始まりは昭和30年代にキャバレーでクリスマスに三角帽子かぶってイベントを開いたことがきっかけとテレビでやってた。

それから当時のホームレスと救済機関とか今となってはなかなか貴重な記錄映画みたいな側面もある。

話としてはいづみの父は再婚でいづみは連れ子で父親は月丘夢路と再婚するが月丘夢路の連れ子は左幸子と青山恭ニ。いづみが10才ころ再婚。父親の愛人は愛人の定番新珠美千代。父の雑誌会社がうまくいかなくなり、父は失踪する。月丘夢路は売店時代の知り合いの弟で医師の葉山良二と失踪した夫の相談してるうちにいい仲になる。そのものズバリのシーンはないが月丘夢路が途中妊娠したりしてたのでやることやってたのだろう。(劇中では流産と云っていたが降ろしたのであろう。娘の左幸子は金子信雄と結婚するがこれも第一子を降ろしている。後に離婚しそうなとこで話終わるが)

いづみは葉山を好きだったので葉山と母親が一緒にいるところをみてショックを受けて一度家出して友達の家に寝泊まり。

後編では母親は銀座に宝石店を開く。前半部て住んでいた家は月丘夢路の家で夫の会社が倒産しそうな時家売ってくれといわれたが拒否して夫失踪後に家売った金で宝石店を出したのであった。

そのうちいづみも家に帰ってくる。親父は上野界隈でホームレスになっていることがわかる。それも元養子の青山恭二が民生委員の仕事してて世話もした。

最後のほう葉山はドイツへ行き、月丘夢路ともいづみとも別れる。親父は愛人の新珠美千代と東京離れて田舎へ行く船に乗る。いづみと青山恭二は手を繋いで歩き出すのであった。

この映画淡々と進みすぎてなかなか見るのがつらかった。特に前編。

真白き富士の嶺 1963年11月 いづみ 28才 小百合18才

真白き富士の嶺

芦川いづみ/磯村梢

吉永小百合/磯村梓

浜田光夫/富田一夫

小高雄二/山上裕康

暗い。映画の間中ずっと悲しげな曲が流れている。小百合が出てるからタイトルは小百合にしようかと思ったけどいづみの出番のほうが明らかに長いのでダブル主演とは言ってもいづみ主演だろう。時系列的にも小百合存命期間は映画中盤だし。

最初引っ越しのシーンが映り、いづみが誰もいない椅子に向かって「あずちゃんさよなら」とか言ってたからもう小百合は死んだ後だなとわかる。小百合は助からない前提で半年前に時間は戻り、小百合が退院して逗子の家に来るところになる。小百合は白血病。夏の間はまだ元氣で海に行ったりしてる。

浜辺にて上が芦川いづみ、下が吉永小百合

小百合が演じる場面はほとんど夏頃の季節。昼に家をないしょで抜出して東京へ行き、小高雄二に車で連れ戻されたり結構アクティブだ。それが終わるとほぼ寝たきりのジーンになってしまう。

この頃浜田光夫と出会ってヨットにのって転覆したりしてる。(転覆シーンはなし。会話の中だけ)小百合は誰か男と手紙のやり取りしていていづみが手紙にイニシャルM.Tと書いている相手の男は誰かを探る場面があるが自作自演だろとすぐわかる。(小高雄二が「これは自分で書いているかもしれないよ」と言い出すのかと思いましたがそれもなし。結局小百合が自分でMTなんて人はいないというのでした。

まあ僕も前に自分に旅先から繪葉書出したことがあります。あと未来の自分からという体で「今は大成功してるよ」と書いて自分にはがきだしたこともありました。なんか成功法則の本に書いてあったので実行してました。

当時は骨髄移植とかの治療方法はなかったらしく小百合は冬に亡くなってしまう。(半年間一家は東京から逗子に住んでいたことになる。)

後追いなのかわからないが浜田光夫が一人で嵐の海に出港して遭難してしまう。

冒頭いづみが話かけていた小百合が使っていた椅子は多分いづみは残して行きたかったんだろうけど最後に運送業者が「あ、積み残し」といってトラックに積んでいくのだつた。(まだ小百合の霊がいてついていきたかったのだろうか)

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