野獣の青春 1963年4月ナオミ25才
星ナオミ/武智の情婦・桂子 宍戸錠/水野錠次(通称ジョー) 渡辺美佐子/竹下の妻・竹下くみ子 香月美奈子/野本の情婦・三浦佐和子
大藪春彦原作、鈴木清順監督の他の日活のいつものニューやくざ者とは一線を画す作品だ。宍戸錠が主人公だが大藪春彦の描く主人公はもっと若くてクールなイメージがある。しかし本作宍戸錠はいつもの飄々としたキャラではなく、結構ハードボイルドに作っている。仮面ライダーのおやっさんの小林昭二がサイコパスなボスでかなりイメージが違くつくっている。弟もサイコパスな川地民夫。これはイメージ通りだ。宍戸錠にボスの女ころしを依頼する香月美奈子はサディストのボスにバレてステッキで散々叩かれたあとに抱かれていた。
子分によると叩いてるうちに性的に興奮するんだとの解説あり。
星ナオミは小林昭二の構想相手の組の幹部郷鍈治の女にとしてやっとでてきた。
なぜか飛行機のプラモデルがいっぱい飾られた部屋にいる星ナオミ。清純監督のこだわりだろう。宍戸錠、小池朝夫といっしょに乗り込んだ江角英明が「いい女だ」といって星ナオミに一目惚れしてベッタリくっつく
しかしナオミ、登場して10分もたたずにしんでいました…それも江角の誤射で…
いつもはクセのある女を演じる渡辺美佐子が今回宍戸錠の刑事仲間(冒頭に心中に見せかけられてこ○される)の未亡人として出て来て
普通に真面目な女を演じてたので珍しいな…と思いましたが、やはり最後に…
いやーやはり大藪春彦原作のやつは内容が濃かった。
夜の勲章 1963年 3月 ナオミ 25才
星ナオミ/山岡瑠理 小林旭/阿久根純一
小林旭が探偵事務所をやっており、ナオミが助手兼秘書でいわばマイトガイシリーズの松原智恵子的ポジションでナオミが出演している。
この映画ではナオミは結構セリフがある上にいつもの肌の露出はなく、新鮮だ。ただなぜかショーㇳに髪切っちゃってた。この年1963年は沢山映画に出ていたがこのあとポッキリ出なくなりなる。ショートでイメチェン図ったけどあまり人気出なくて一般人に戻ることにしたのか、それとも男とくっついたのか。
うーんだがなんだかあまり人気出なかった訳がわかったような気がした。ビジュアルはいいのだがしゃべりがあまり引っ掛かってこないのだ。
セリフ回しは植木等の映画に出てくる女優のように早口で一本調子。なかなか難しい。
映画の物語的には謎解きミステリー観たいな感じで進んでいって最後も山中の崖みたいなところでネタバラシみたいなことしてて火曜サスペンスみたいな映画。小林旭が乗っていたオープンのスポーツカーがカッコいい。
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