若い川の流れ 1959年1月 いづみ23才
芦川いづみ/川崎ふさ子 北原三枝/北岡みさ子 石原裕次郎/曾根健助
安定したブルジョアの恋愛ストーリー。いづみは会社重役の娘で全くのフリーである。お手伝いさんも二人いるんで母親の山根寿子とともに毎日楽しむことだけの極楽生活だ。
いづみは和製オードリー・ヘプバーンよろしくどこか掴みどころのない気高い高嶺の花だ。
そこに裕次郎が重役の靴を届けにという名目で花婿候補としていづみに面会にいく。(この映画では都内の自宅に届けにいくが1968年の松原智恵子のテレビ版では浜田光夫が山の中の別荘に届けにいく)
映画では北原三枝がヒロインでほぼ北原と石原裕次郎のデートシーンを見ていくことになる。北原三枝はしっかり者で世話焼きで隠れて焼きもちで隠れて泣き、清廉潔白だが最後はキス待ちになるという当時では(いや今でも)(男にとって)理想の女性像を演じている。
しかしギザギザの前髪はどうも好きになれない。(ジャイアンのようだ。)
男なら夢を見ろ 1959年8月 いづみ24才
芦川いづみ/小野寺由紀 石原裕次郎/木島夏雄 葉山良二/高石健太郎 川地民夫/小谷三郎 清水まゆみ/安城リエ
最初のほう白黒で戦後すぐの戦争孤児時代の裕次郎と葉山良二が描かれる。靴をぬすんだことで二人は離れ離れになり、やがて大人になり、裕次郎はヤクザ、葉山良二は検事となっていく。大人になるとカラーになる。葉山良一は刑事の家に引き取られたがそこの娘で洋裁学校に行ってるのがいづみだ。
ノースリーブですごくかわいいです。
葉山良二といづみが二人で歩いてるところやくざに絡まれるがそこに現れたのが辛んだチンピラとおなじ組の裕次郎で二人は再会する。しかし裕次郎はヤクザを演っても爽やかな感じになるなあ。そんなわけでいづみはすぐに裕次郎を好きになった。裕次郎はヤクザらしくいづみにぱぱっとキスをしてサクッと帰ってた。裕次郎にとってはとるに太良ぬことだがいづみはキスに悩むところがまたかわいい。
裕次郎にはすでに情婦のダンサー清水まゆみがいる。
自分を好きで嫉妬に絡んだ二人の女に挟まれる裕次郎。
羨ましいですなあ。
映画後半はやくざに殺されたいづみの父の仇とばかりにやくざ撲滅に炎を燃やす葉山良一との複雑なやりとりに敵対そしきとの抗争となるがなんだかんだ、最後はさっぱりとしたいい終わり方でした。
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