松原智恵子 ある日わたしは7,8,9話 1967年 12月 智恵子22才 雅子20才 和子17才
日本テレビのドラマ
松原智恵子/城山ゆり子 ジュディオング/城山かおり 太田雅子(梶芽衣子)/夏子 橘和子/美枝 伊藤るりこ/くに子 川口亘/矢吹健太郎 和田浩治/山崎次郎 松山省二/山崎良夫 早川保/山崎信一 茅島成美/河村秀子
7話 知らない時間
この回の前半中々の神回だた。
早川保と抜け駆けして帰ってきた智恵子と川口亘は口論になる。「ヤキモチ焼いてるのね」とか智恵子と喧嘩してみたいわあ。川口亘が「絶交だ」といって智恵子にビンタして帰るときの智恵子のセリフ「ダメ、イヤ!」そのあとの残心の表情まで、いいですなああ。

下宿の中では心が乱れた智恵子はジュディ・オングとも喧嘩になってしまい、智恵子に怒られたジュディ・オングが台所の隅っこで立って一人でご飯食べてる所、それを見た智恵子が悪いと思って取り繕ってジュディ・オングと和解するまでのシーン。ここも情緒に溢れていてイイ!

一方川口亘は泥酔した後アパートに帰ると秀子が来ていて、そのままセク○まで行ったような描写になる。
橘和子は20才(中の人は17才)の誕生日にみんなを家に呼ぶことにした。このあたりで伊藤るり子がドラマ初登場。


ケーキにまともに20本ローソク立ててたよ♡男女でセク○の話しをしたりして羨ましい。
当時の日活俳優総出演の様相を呈してきた。(他にも小池朝雄とか色々出てます)
智恵子の下宿ではジュディ・オングと松山が智恵子の美貌について言い合いしていた妹のジュディ・オングが姉の智恵子の美貌をいかに自慢に思っているかがわかりほのぼのする。(このシーンも楽しいわ)最後は怒ったジュディ・オングが部屋にいる松山に窓からバケツの水をぶっかけたw。
川口亘と秀子はセク○の後での深刻な話しを喫茶店でしていた。秀子の智恵子を意識した
「私、もっと綺麗だったらと思うわ」のセリフ健気だ。
最終シーン、また智恵子が川口亘のアパートを訪れるとまた偶然秀子とバッタリ出くわし、女の戦いみたいになるのだった。


いやしかし7話は濃いわー
ところでまだ先を見ていないここで気づいたことがある。しょっちゅう挟まれる智恵子の母の高峰三枝子の「若い頃女の炎を燃やした」そして山崎家の父、大坂志郎が息子達からしょぼくれてしまっただのばかにされてる、偶然の塊のこのドラマを考えると…高峰三枝子と大坂志郎は前に恋人同士だったのだろう!
8話 光と影と
この回は一旦休憩のような回だったがコメディ要素が多くて一瞬で見終わった。
智恵子と茅島成美(秀子)の公園でブランコに乗りながらの女の対決

松山がジュディ・オングを調理学校へと見学に連れていって仲を深める。このときの調理学校の先生が藤村有弘、まさに日活総出。(藤村はわりと抑えた演技だったがもっとコミカルに寄せてほしかった)

白衣を着た眼鏡の先生が藤村有弘
長男早川保が智恵子を誘って便乗したジュディ・オング、松山と4人で蕎麦を食べに行き、その帰りに、早川保の病院の院長の娘が山崎家を訪ねてきてるのとバッタリ出くわして剣呑な空気になる。

後ろ姿の智恵子。このドラマでは終始頭に目立たないリボンを乗っけているのがかわいい。
この山崎家の中の出来事は松山がいい感じでムードメーカーになってコミカルな感じを残しつつ深刻話をすごして実に上手い。
和子の家から智恵子の家へ尾藤イサオらを使っての鏡台の移動。和子は上品な顔して「友情のおすそ分けをもらってもいいと思うな♡(彼は私にぞっこんだからなんでも言うこと聞く♥)」とか言って割と黒いとこを魅せる。(だがそこがいい)

尾藤イサオと杉山元、和子、雅子、ジュディ・オング、智恵子が鏡台の移動を終わってラーメン食いながら若者達で騒いでいると山崎家に早めに帰ってきてしまった次男の和田浩治から「うるせえぞ!」と怒鳴られ尾藤イサオが「なんだこの野郎」と一触即発になるが…

(和子が尾藤イサオを抑えているのが細かい。もう恋人同士になりかかってる。)
というところで終。
9話 ガラスの階段
この回もなかなか見応えあった。
山崎家次男の和田浩治の隣への怒鳴り行為のいざこざは結局長男早川保が和田浩治を殴ったことで沈静化、早川保は「あいつをこの家から追い出そう」と言う。
一方秀子は智恵子に川口亘とやった事の匂わせの話をする。
(ここの「奥歯に物が挟まったよう言い方はなに?」とかのフレーズはこの頃の昭和ドラマでよくある。)
智恵子はまた川口亘のアパートに向かい、本人から直接秀子とセック○したことを聞いてしまう。
なんだかんだ智恵子に何度もアパートに訪れられる川口亘が羨ましい。そしてこの一連の流れでの川口亘の言動は一つ一つ間違っている。やった事を言ったあとに言い訳ばかり、挙げ句に智恵子のせいにしてしまう。智恵子は「不潔だ」といって逃げ出した。

秀子とセク〇したことを聞いた智恵子は涙をこぼす。
その後川口亘は部屋に帰り、秀子と千恵子どちらにしようと思い悩むシーンを挟む次々と2人の表情が変わるスチールカットが挟まれ、面白い。
一方雅子と和子はボーイハントでもしようかといって、当時のパリピの聖地、原宿の「ドライブインルート5」に行く。(ここは小百合の映画でも題材になった)ここでのお嬢様の和子の怯えっぷりがかわいい。

雅子の指南でカウンターにつくと軽い二人組が声をかけてきた。そこでの誘い文句がイカス。
「1時間だけ友達になろうよ、長い人生の50万分の1だけ僕らにわけてかくれてもいいだろ?」と、なんか1日コーヒー1杯分で済みますよ!みたいなサブスクの売り文句みたいだ。
怯えた和子は「もう帰るわ」と言って帰ってしまい、この日は雅子も帰り、お開きとなった。
喫茶店でこれを聞いた智恵子はやけになってることもあり、自分もルート5に行きたいと言い出した。カウンターに座るとまたしても前回の二人組が声をかけてくる。智恵子は強がりをいいながらコーヒカップと皿をカチカチいわせて震える演出。

かわいい!
なんだかんだ2人はナンパ野郎に誘われるままバーについてく。そして十分に酔わせた後、じゃあ2組に別れてホテルに連れ込もうかというところでまたしても偶然に隣の次男(和田浩治)が車で通りかかり、「コイツラは札付きのワルだぞ!しっかりしろ!」といって智恵子にビンタした後、(この時の効果音がボグッというグーで殴った時のもので完全に間違えていた。)ナンパ野郎2人をあっという間にぶっ飛ばして車に乗せて下宿に連れ帰ってきた。その時の寝顔のアップがセクシー

しかし、この回はいつも見てる日活映画と違ってなんか生活感がある中での青春恋愛ドラマという感じで本当良かった。
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