松原智恵子出演作感想5ーあなたの命ー燃える大陸

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あなたの命 1966年8月 智恵子21才

松原智恵子/北条あけみ、渡の芸能事務所のオーディションを受けにくるダンサー兼歌手

渡哲也/火野隆三、服役から出所したばかりの芸能事務所社長(と言ってもほぼやくざ)

宍戸錠/今川、渡の敵対する芸能事務所の用心棒。

 

話は渡の事務所と敵対事務所の抗争を軸に展開される。智恵子は最初渡の事務所に元気なタレントとしてオーディションにくるが、次の出番では敵対事務所の策略でキャバレーの舞台に出られなくなったダンサーのピンチヒッターとして渡を助け、これが大当たり、売れ始めるも白血病になってしまい…

という役所。(尚あくまで渡哲也主人公なのでそんなに出番があるわけではありません。)

劇中の”パンチガール”の一人としてお腹出して歌う智恵子

中途半端に上着を掛けたセパレート水着の智恵子(なぜ?中途半端な見せ方をする?)

なんか脚本的にキャラクターがぶれぶれの智恵子。いつもより声色を低くして度胸のある女を演じています。途中ズベ公達やくっついているヤクザにタンカを切り、抗う場面があり、ズベ的演技をする。

厚化粧して露出の多い服を着た智恵子もいいですね

しかし、ちょっとした仕草にエレガントな女らしさがでてしまう、智恵子。イイヨイイヨ。

智恵子のちょっと駆け出す後ろ姿に隠し切れないエレガントさが

それだけに急激に弱っていく描写はなにかチグハグでした。最後智恵子は母に会うためハワイへ渡と行こうと言うところで終わります。

ハワイへ旅立つ智恵子(いつものお嬢様的に完全に戻っている)

燃える大陸 1968年12月 智恵子23歳

松原智恵子/矢代冴子 製鉄会社の社長令嬢

渡哲也/磯村敬一 イラストレーター

赤座美代子/池上かおる スチュワーデス(現在:キャビンアテンダント)

アマゾンプライムのサムネイルというか当時のポスター?で渡と智恵子が水着になって写ってる写真があるが劇中では智恵子は水着になることはありません。スチュワーデスと渡が水着で海で戯れてる場面があるだけです。

この水着が見られるかと劇場へ行った人はがっかりしたことでしょう

本作の中での智恵子はどうもよくわからない役(といっても定番の社長令嬢)で渡を好きになる過程もいまいち説得力がない(アンディウオーホルぐらいのレベルならわかるが一介のイラストレーターが超有名人で金持ちでデパートのイラストの参考取材でオースロラリアに行くという設定もなにか無理がある)。映画冒頭、渡の遊び場のゴーゴーバーで一度出会い、その後渡がオーストラリアに行く同じタイミングで持ち馬のレースのためにオーストラリアに来ていて渡と再会する。

謎の女として登場する智恵子。メイクもいつもと違う

映画はどちらかというと場面場面の映像を見せたかったらしく、オーストラリアの街並み、砂漠、砂漠から登る赤い朝日など印象的な映像を映すのだがストーリーがいまいち強引。智恵子の出番も少なくて主人公の渡に起こるエピソードの一つという感じ。映像を見せたいということで今回結構金かかってそうないろんな衣装を着てでてくる智恵子。だがあまり刺さらなかった。(モードファッションより露出が大事だよね)

ファッショナブルに撮ろうという気持ちはわかるが・・・なんか違う

そして智恵子は最後のほうに唐突に渡のことを考えながら車を運転していて注意力散漫になり事故死してしまう。予算はすごそうなのだがなんともあっけない映画。(当時で予算2億円、当時大卒初任給が3万6百円ということなので今だと14億くらいか、興行収入は調べたけど見つかりませんでしたがなんか赤字くさいと思います。こういうのがつみかさなってにっかつロマンポルノに移行していったのでしょうか)

最初のほうにちょい役ででてくる太田雅子(梶芽衣子)が印象深いです。

梶芽衣子に改名前の太田雅子も登場するワンシーン。オーラがあってかわいいです。

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