太田雅子(梶芽衣子)-夜霧の慕情-新宿アウトローぶっ飛ばせ(映画レビュー)

映画 ドラマ
スポンサーリンク

夜霧の慕情 1966年6月 雅子19才

夜霧の慕情

太田雅子/須藤奈美

石原裕次郎/堀部良郎

桑野みゆき(松竹)/宮沢亜紀

宍戸錠/相良潤吉

藤竜也/矢島耕一

松竹からスポット的に桑野みゆきが出演している。主演は裕次郎。(裕次郎このとき32才とは思えない程貫禄も脂肪もついてしまっている。)太田雅子は花屋を経営。

親父が病弱で裕次郎の世話で花屋を出せたことが映画冒頭で分かる。その店先の会話で裕次郎が

「なっちゃんなら心配ないよ盛り場で花を売ってる時もナンバーワンだったからな」なんて言ってる。この映画にも繁華街に花束抱えた若い娘が通るシーンがあったことから昔はそんな商売があったのか

親父が花買ってやったりしてたんだろうか。(死の十字路でも車の事故現場で花買ってよとか言ってる女がいた)

雅子は最初のころ裕次郎が好きで裕次郎の住むアパートにネクタイプレゼントに持っていったりしてるが割とあっさり裕次郎を諦めて藤竜也と仲良くなっていた。雅子は本筋には関わりない役だった。

この映画やくざ映画なのだが暴力シーンが少ない。そのアクションも裕次郎は銃持って自分をこ◯しにきた郷英治とかをこ◯さずに素手で殴るだけとかなんかイライラする殺陣であった。(この中途半端なせいで最後裕次郎は悲劇となる。)

画面的にはほとんど裕次郎と桑野みゆきの逢瀬のシーンばっかりというイメージ。

親分(芦田伸介)の女桑野みゆきは出身は北海道という設定で「北海道へ二人で逃げよう」というのだがなんでまた東京素通りして広島でクラブやることになったのだろう?この映画広島ドームを画角に入れたかったから広島舞台にしたのだろうか。

堂々たる人生では恋人芦川いづみの親父役だった桂小金治が本作では裕次郎の元舎弟で堂々たると同じく寿司屋をやってる。(どんな年齢設定?)舞台の広島でバリバリ江戸弁しゃべってました。

宍戸錠はライバル組織と通じていたが最後のほうは保釈で仮出所した親分の芦田伸介をこ◯し、その時に裕次郎の舎弟に撃たれてしに、裕次郎もまた広島出ていこうとした時、郷英治らに撃たれてしんでしまった。終わってみれば裕次郎の組東洋会が朝日会に潰されただけという身も蓋もない結末になってしまった。

新宿アウトローぶっ飛ばせ 1970年 10月 梶芽衣子23才

新宿アウトローぶっ飛ばせ

梶芽衣子/笑子

渡哲也/西神勇次

原田芳雄/松方直

成田三樹夫(大映)/さそり

沖雅也/力弥

映画出だしは渡哲也が一人で刑務所から出てくる。待ってたのは原田芳雄。梶芽衣子は原田芳雄の今カノで渡哲也の元カノ。原田芳雄は麻薬取引してたがやくざに物を奪われて梶芽衣子の弟も犠牲になってしまったので梶芽衣子から聞いた死神ゆうじと呼ばれた渡哲也を仲間に引き入れて麻薬を取り戻そうと考えたのだった。麻薬取引には沖雅也率いる暴走族も関わっており原田にははやく金を払えと原田のいもうと誘拐したりして絡んでくる。(正直この沖雅也要素いらないんじゃと思った。)梶芽衣子は原田の金でバーのママをやっていてその二階が渡哲也のねぐらとなる。

この鏡越しに話すシーンがいい。
しかしこの映画での梶芽衣子の出番は少ない。

まだ映画序盤の平和な時に渡哲也とショッピングしてるときのシーンが可愛かった。
敵の組織は用心棒にサソリと呼ばれる成田三樹夫を雇っている。成田三樹夫って、いかにも日活っぽいけど大映だったんだね。(ドラマ探偵物語で「工藤ちゃーん」と言いながら松田優作に絡んでくる刑事役の記憶しかないが)敵の本拠地のビルは結構映画序盤に分かっていて何回も乗り込んでいったりしてるがそこでは誰もいる気配がなく、最後の決戦の時にだけ組員がいるというご都合。
途中沖雅也が暴走して成田三樹夫を攫ってきて尋問するがあっさりと脱出されて渡哲也達がねぐらのバーに帰ってきたらあっさりと梶芽衣子は成田三樹夫にこ◯されていた。死体も寝てなくて頬杖ついて座った格好で放置されていて揺すったらしんでいることに気付く仕掛けで不気味だった。(漫画ファブルでもあったな。)
そして最後渡哲也と原田芳雄は沖雅也の暴走族をオトリにつかい、二人で敵のビルに潜入して銃撃戦の決戦となる。このあたりから先のはまるでGTAのプレイ画面のように何人も潜む敵を窓の外から回って奇襲で銃撃したりして面白い。さらにGTAよろしく敵の親分はヘリをビルの上に呼んで金持って逃げようとして成田三樹夫と屋上での3次元的な銃撃戦となる。

ここでもちゃんと消化器で煙幕張ったりしてけっこうちゃんとした戦いをしてる。渡哲也が親分を盾にするも成田三樹夫はアッサリ親分も射ちこ◯しててワロタ。さすがサソリ。渡哲也は肩に銃弾うけるものの成田三樹夫を射ち、なんとかヘリの操縦手を脅してヘリを離陸させる。しかし成田三樹夫の絶命前の最後の一撃でヘリの操縦手が撃たれてしんでしまう。原田芳雄は感でヘリを操縦してフラフラとヘリを飛ばして沖雅也達に彼らの取り分の札束を落としたあと何処へともなく飛び去ってエンド。
でもなあ、なんか渡哲也が何者か、なぜ一匹オオカミなのか、梶芽衣子との過去はどうだったのか、サソリと過去一緒にやったという仕事はなんなのかというのも説明不足でいまいち話や人物に奥行きがなく、感情移入しずらかった。

太田雅子(梶芽衣子)の他の映画はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました