青春怪談 1955年4月 いづみ１９才
青春怪談
芦川いづみ/藤谷新子（シンデ）
北原三枝/奥村千春
山村聰/奥村鉄也
轟夕起子/宇都宮蝶子
三橋達也/宇都宮慎一
芦川いづみの記念すべき日活第一回目の出演作。いづみはバレエ舞踊団の一員で北原三枝のすこし百合入った後輩で北原三枝に可愛いがられている。
本筋は青年実業家三橋達也と北原三枝の男女逆転的な付き合いを絡めて最後は北原三枝の父親山村聰と三橋達也の母親轟夕起子の熟年結婚へと進んでいく。怪談といっても幽霊が出るとかではない。今作の北原三枝はすごく細い。がんばって搾ったのだろうか。いづみも三枝もレオタード姿を披露してくれる。
今作でもいづみはおっとりしたかわいい少女を演じているが、心に少し黒いものがあり、いわば恋仇の三橋達也に嫌がらせしたり悩んで病気になったりしてる。
全体としてみれば轟夕起子の天然ママのキャラでコメディ的な話しである。
死の十字路 １９５６年３月 いづみ20才
芦川いづみ/相馬芳江（事故死する被害者の妹）
三國連太郎/伊勢省吾
新珠三千代/沖晴美（伊勢の愛人）
大坂志郎/南重吉
山岡久乃/伊勢友子
江戸川乱歩原作で包丁もつて三國連太郎の愛人のアパートにいるところに山岡久乃がきてもみあいの末に殺してしまい、死体を捨てにいく途中十字路で事故してしまい、事故の始末で警察に寄って車を離れたとき偶然頭を打ってふらふらしていた男がタクシーと間違えて三國連太郎の車に乗ってしまい、三國連太郎の車の中で死んでしまい、三國連太郎は二人の死体を始末しなければいけなくなり、さらに…
という話。いつもはいいおじちゃんの大坂志郎が一癖ある探偵やってて面白い。女にしなだれかかられて「早くう」なんて言われてる大坂志郎は初めて見た。
芦川いづみは間違えて三國連太郎の車に乗って死んでしまった男のいもうとで兄の行方を探すシーンで登場する。
この頃はいつも同じ髪型（前髪）である。
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