若い人 1962年10月 小百合17才
吉永小百合/江波恵子
浅丘ルリ子/橋本スミ子
石原裕次郎/間崎慎太郎
この映画は面白かった。17才の小百合の魅力も爆発しているしコメディー要素も多々あり、声上げて笑ってしまった。まあ後半からは小百合の家庭問題で少し重くなるが。。そしてまた芸術祭参加作品である。小百合は毎年芸術祭作品に出ている。
おおまかな話の筋としては場所は長崎?で、裕次郎が女子高校の数学教師で小百合は生徒で裕次郎に恋をしている。同じ教師仲間には浅丘ルリ子がいてルリ子もまた裕次郎をツンデレ気味に好きである。まあいつもの通り、モテモテ裕次郎の取り合いの話である。小百合はかなりこまっしゃくれた娘であり、すごく積極的の裕次郎にせまる。途中母親と一緒に裕次郎の下宿にプレゼントの靴を持って訪れる時のグリーンのノースリーブのワンピース姿が色っぽい。
こんな姿で17才が家にやってきたらどうにかなってしまいそうだ。
しかしお約束通りその最中に浅丘ルリ子も和服で裕次郎の元を訪れて小百合は押入れの中に隠れるのだった。
裕次郎はもちろん他の女性徒にも人気であり、修学旅行の監督先生を決める時、他の先生はパラパラと拍手が鳴るだけだが裕次郎の名前が出た時だけ「ワアー!!!」と今のジャニーズが現れた時くらいの黄色い歓声が上がる。裕次郎も自分がモテモテだとわかっているが全然嫌味にならない普通の堂々とした態度。こうなりたいもんだねえ。
小百合の母は今は居酒屋のおかみで昔は体を売っていたこともあり小百合はだれの子かもわからない状態。酔っ払うと小百合をたたいて「おまえなんか生むんじゃなかった」とかいう。それも家庭訪問にきた裕次郎の前で。裕次郎と小百合は顔を見合わせるしかなかった。しかしそこは日活映画シラフの時はこの母親実に上品な言葉使いになる。
終盤小百合の妊娠したふり騒動とかもあるが裕次郎は堂堂と小百合も好きだが自分はルリ子のほうを選ぶと小百合に言うのだった。
疾風小僧 1960年8月 小百合15才
吉永小百合/秀子
和田浩治/サブ
大坂志郎/六条
清水まゆみ/イヨケ
1960年当時日活ダイヤモンドラインの一角の和田浩治主演の無国籍ギャング映画。前半は北海道旭川、後半は東京を舞台に付け髭を付けた大坂志郎と楽しい相棒関係を持ちつつ物語は進む。
ちなみに日活が和田とセット売りしようとした清水まゆみはアイヌの娘として登場して2曲歌を歌う
小百合は旭川で撃ちこ〇されてしまうやくざの親分の娘として登場。和田浩治と親分が一緒にいて親分の持つ拳銃を抜き取った場面で親分が狙撃されてしまうため和田浩治が犯人とされて小百合と弟から恨まれ、組員(葉山良二)から命を狙われるようになってしまう。ちなみになぜこ〇されるのかというと薬の販売の勢力争いからである。
和田は旭川にやってきていた黒須組のボス(内田良平)に組員にしてもらい東京に戻ってくる。ここで黒須組がアジトとして持っているキャバレーのセットがかなりおしゃれでセンスがいい。
黒人だけど肌が黒くない肉体美のダンサーもイイ!
小百合もまた葉山良二ともども東京にきており、葉山良二が黒須組の近くにバーを開いて黒須組が現れるのを待っていた。黒須組に挨拶にこないで開店したバーがあるということで和田浩二と大坂志郎が向かうと葉山良二と小百合が出てきて再会した。和田浩二と葉山良二はひと悶着あるが葉山は和田がころしの犯人ではないとわかってくれたようで真犯人を探そうということで一旦わかれる。その後和田と小百合はデパートで遊んだりした。
この時の小百合はテロップに(新人)と出る駆け出しで、演技はまださぐりさぐりな感じでこの2,3年後のはっちゃけた感じがあまりない。そしてこの時はまだ15才で見た目も”子供”である。本記事前半の17才の色気も感じられない。女は急速に成長するんですなあ。ちなみに和田は16才である。(若いな)
最終、小百合の父を撃ったのは内田良平の命を受けた大坂志郎であり、和田も始末されそうになるが最後は大坂志郎も和田の味方になって撃ち合いの末、警察も入ってきたりしてやくざは壊滅して和田はトラックの荷台に寝転がってどこかへ旅立つのだった。
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