早射ち無頼大平原の男 1961年12月 智恵子16才
松原智恵子/松本紀子
宍戸錠/川崎錠次
白木マリ/相原夏子
内田良平/鹿山二郎
高品格/木津吾郎
若い智恵子がカラーで見られる幸せ。そしてこの映画では高品格がかっこいい悪役を演じている貴重な映画だ。そしてこの映画ではいつも悪役の内田良平がかなりの出尺をとっている。内田良平は実年齢20才下の松原智恵子にほれていて誕生日のでかいケーキを買って智恵子が経営している喫茶店に持っていったりしている。智恵子もなぜかまんざらでもないのだ。(いや、やめてくれカトウ茶じゃないんだから)
おそらく舞台は日立鉱山(途中で赤沢鉱山の横断幕がでてくる。日立鉱山の旧名が赤沢鉱山)稼ぎがいい鉱山夫の金を目当てに西部劇のような繁華街ができている。あれはセットを作ったのだろうかかなり金がかかっている。そして宍戸錠は馬に乗って現れたりとまあ設定はかなりハチャメチャドリーミングである。
このころの一生懸命演じている智恵子が愛しい。日活から忖度がある小百合と違いデビュー当時の智恵子のカラー映画は貴重なのだ。
鉱山と鉄道の利権を現在の債権者から安く買いたたこうとする黒幕の命を受け、現在進行している工事を妨害してくるやくざと宍戸錠が戦う。やくざ側には内田良平がいるが宍戸錠とは旧友であり、最後のほうは宍戸錠側につく。やくざが雇ったスゴ腕の殺し屋が高品格で、最後のほうは漁夫の利でヤクザの親玉もころして途中で内田が奪った鉱山夫達の輸送中の給料袋も奪おうとするが最後はエースの錠に倒される。
宍戸錠の股の間からの高品格のショット
今回がんばった内田良平は「ハチのムサシは死んだのさ」の作詞家でもあった。
松原智恵子 あばれ騎士道 1965年3月 智恵子20才
松原智恵子/津川ゆかり
宍戸錠/木室丈太郎
渡哲也/木室哲也
水谷良重/ナンシィ
本郷淳/マイク
渡哲也と宍戸錠が兄弟役で出て来てバイクをテーマにしたアクション映画。
智恵子は渡哲也の恋人であり、また智恵子の兄は智恵子にはないしょでクラブ経営の傍ら麻薬取引にも手を染める輩。渡哲也の主職業は公営オートレースの選手なのだがなぜかモトクロスのレースもやっていて、智恵子が応援に来る。
といっても本映画の主役は宍戸錠だ。宍戸錠は世界のバイクのレースで連続優勝、しかも名を変えながら参加して裏賭けで儲けている。日本に帰って来ると裏組織に目をつけられてオートレースで勝って儲けさせろと強要される。
このあたりは錠のコミカル担当だ。宍戸の弟の郷鍈治が脅していた。
その頃弟の渡はイケイケのトップ選手で組織からバイクをいじられていたが直前に錠がメモで知らせてくれて助かった。なぜかジャンルがちがうオートレースに渡りと一緒にレースして錠がわざと負けた。(さすがに無理あるだろ、日本オートレース協会に属して専門のライセンスがいるんじゃないの?)組織にもわざと負けたのがわかり錠は組織に追いかけられる。(ここで最初の小競り合い)
渡哲也兄弟の親父は警察の麻薬係だったが謎の死を遂げていた。なので智恵子の兄(小高雄二)は渡りとの交際に絶対反対で渡りに近づくなという。渡の父親は途中でドラム缶の中に入った遺体がみつかり、智恵子兄が属する組織の仕業と分る。智恵子兄は渡兄弟に捕まり白状してしまったため、裏切り者とされ、智恵子も誘拐されて例によって香港に売り飛ばされようとする。
麻薬浸けにされてる他のホステスとかもいっしょだ。(ホステス達はボスの誕生日パーティの為に集められた。うらやましいのう。)
渡兄弟も一度は捕まってドラム缶に閉じ込められるが自力で脱出。ラストアクションは悪者組織と渡の仲間のバイク軍団も加わり渡兄弟との死闘となる。(いくら悪者が撃っても当たらない。バイクは爆弾がわりにどんどん敵にむかって無人で突っ込ませて爆発炎上させてる。これバイク軍団も自分のバイクだろうから面白くないだろし渡は保障してくれるんたろうか?)
全てが終わった頃パトカーがやってきて、途中で撃たれて死んだ智恵子の兄ははしょられて渡りと智恵子は幸せな感じになるのだった。
あばれ騎士道は渡哲也のデビュー作
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