波止場気質 1961年10月 智恵子 16才
松原智恵子/川田恵子
川地民夫/岩佐英次
平田大三郎/山村順
野呂圭介/サブ
まだデビューしたばかりの智恵子。この頃はほんとかわいい。何度も書いたがセリフ回しがつたないところがかわいいです。
この映画(新人)として平田大三郎がでている。この頃は期待も高く善側で川地民夫、松原智恵子に次ぐ三人目のクレジット。後に悪役、振られ役ばかりになるとは本人も思ってないだろう。
ところどころ軽快なジャズがBGMとして流れてなかなか洒落た作り。
川地民夫は元船の航海士だったが事故で平田の親父を死なせてしまい、平田の面倒をみている。今は小船の操縦手と広末三郎の店の裏賭博のディーラーをしていた。
平田のボクサーシーンが最初のほう長くとってあり、ボクシングが始まるのかと思いきやなんと試合始まる寸前に広末三郎の策謀で平田は失格にさせられてしまう。川地民夫が広末の店から足を洗うと言ったから平田が狙われてしまったのだ。おまけに平田はチンピラに襲われてかため失明してしまった。平田も智恵子が好きだったが智恵子は川地民夫と既に恋人同士で喫茶店を一緒に出すことを計画している。(ここで平田の将来の数々の恋の当て馬役の布石がすでに……)
この映画よくよく見てみるとみんな川地民夫が悪いこと引きよせてしまっている。
この映画野呂圭介が割と重要な役で結構出番があった。(僕はスタードッキリで種明かしで最後にでてくる看板もって青いヘルメット被ったおじさんしか記憶にないのだが)
強引に退院して帰ってきた平田のところに付き添う智恵子
途中謎の中国マフィアが絡んできて川地民夫あわや…というとこになる。
(クラブの乱闘シーンの川地民夫のアクションは赤木や渡に比べるとあまり切れがない。)
最後はまあ平田にとってはハッピーエンドかなという終わり方。
前科仮釈放 1969年5月 智恵子24才
松原智恵子/谷原史江
渡哲也/大原竜次
沖雅也/谷原健
無頼6作後の渡哲也のやくざ映画。この映画でもやはりドスで決着をつけている。本当にやくざ映画っぽくなるのは最後の20分に集中しており半分以上は渡哲也が出所してきたあとプラプラしてる所を写している。智恵子は沖雅也の姉で沖雅也は渡哲也の舎弟である。渡と智恵子は務所に入る前に一回カラミがあった後、務所から出た渡が「あいついい女になったな」ということでストーカーしてるシーンが映される。
後つけるシーン
この映画の渡はつまらない義理で損したくないってことで実にフリーダムで自己本位である。ハーフ美女と遊んでたりする。
変に偽善ぶらないところは逆に人間的で好感が持てる。
なんだかんだで以前いた組の若頭が組を乗っ取っていてその抗争に渡哲也も巻き込まれて命を狙われることになる。智恵子は渡哲也をおびき出すためヒットマンに誘拐される。雨の中智恵子を救い出し、その夜渡哲也のいるホテルに連れこんでのラブシーン。
最後は新宿西口のロータリーでの噴水あたりでのドスの戦い。(西口ロータリーは今はなくなってる)無頼シリーズとは違って渡哲也はボロボロにはならずほぼ無傷で全員屠るのだった。
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