吉永小百合-若い東京の屋根の下(映画レビュー)

映画 ドラマ
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若い東京の屋根の下 1963年7月 小百合18才

若い東京の屋根の下

吉永小百合/桑野蕗子

浜田光夫/山上良平

山内賢/金谷幸吉

松尾嘉代/渡瀬和子

 

これは良かった。ツンデレ小百合の真骨頂。おおらかな気持ちで見ると小百合が可愛くて仕方なくなる。

最初の場面、自転車で坂を下る小百合とリアカーに本を満載した浜田光夫が映る。あーぶつかるのかなと思ってるうちにもガッシャーン。

「なにしてんだとケンカ」はい、完全ステレオタイプの出だしです。この後二人が出会って「あー!あの時の!」となるんですね。わかります。とりまその場に小百合の幼馴染のクリーニング屋賢ちゃんが通りがかって小百合を助けてやり収まった。

小百合の家は今回珍しく中流家庭といったところ。父親がもうすぐ定年の為に次の就職口を探しているが難航してる。

衝突事件の後順々に家を出ている兄弟達の家を小百合が訪ねていく。長女の家(薬屋)では長女の初井言榮がヒステリーになって子どもの幼女とおばあちゃんが店の外に出ていた。

長男は会社の重役の娘と結婚して家は裕福で小百合はその家の男の子と仲がいい。

作家志望の次男(あの近藤紘)の家は1Kアパート住まいで子どもなし。そこで近藤から後輩の大学生の男を実家の2階に下宿させてくれないかと小百合のに言う。両親にも言ってあるとのこと。(もともと三男が使っていた部屋だが山で死んでいた。)

小百合が家のに帰ると、どこかで見たリアカーがあった。まさかさっきのリアカーの浜田光夫が下宿人か?と訝しむ小百合。案の定浜田光夫は家の風呂に入っていた。この時の脱衣所での会話が面白いニヤニヤが止まらん。あとこのシーンは映画後半のシーンの伏線となる。

浜田光夫は小百合の部屋の隣りの部屋に襖1枚隔てて住むことになり小百合は浜田光夫の部屋の襖に「〆切り」の紙をはり、早く出てってくれと言うのだった。

この辺り、小百合が一回部屋の入口のふすま閉めたあともう一回開けて開けっ放しにするなど芸が細かい。しかし昔の間取りは襖仕切りだから夜のオ◯◯二ーしようにもおちおちできないよなあ。逆に言うと隣に小百合が寝ているという状況ワクワクするが。(ちなみに小百合は浜田光夫が下宿にきたせいで4男の中学生太田博之と一緒の部屋になってしまったがこれもどうなの?危ない関係にならなけりゃいいが)

ともあれ、浜田光夫は両親にも気に入られて「あんな美人がいる家から出ていけるか」と山内賢に言うように小百合を好きになった。小百合も口では浜田を悪く言うものの内心好きだというのが伝わってきてニヤニヤが止まらない。

小百合は事務員として働いているがモチロン会社でもモテモテであり、特に日活のワル要員平田大二郎からしつこい誘いを受けていた。ある日小百合の会社の野球チームと別会社の野球チームが試合することになり浜田は相手方の選手として小百合の会社のチームと対決することになる。小百合も試合の応援に出かけて平田と浜田の対決になる。小百合は目をつぶって祈ってるが浜田を応援してんだなと思ってニヤニヤがとまらない。

結果浜田は大きな当たりを飛ばし小百合は手を叩いて大喜びして、「なんで敵チームの人で喜んでんの?」とまわりから言われる。

山内賢のクリーニング屋で新しい社用車買ったということでドライブに行こうということになり小百合と山内、浜田、弟の4人で休みに箱根に出かけた。そこで偶然来ていた浜田光夫の学友のお嬢さま松尾嘉代と出会った。ライバル出現にたじろぐ小百合。

ここは、思い切って松原智恵子使ってほしかったなー

浜田はこのドライブ切っ掛けで風邪引いてしまい、寝込む。小百合は文句言いつつもお花を浜田の部屋に持ってきたりして看病する。ご飯喰いたいという浜田に対し「重湯にしようかな?」「ごはん!」「重湯!」とか意地悪を言う小百合。あーおもろい。しかしそこにお嬢さま松尾嘉代が豪華な花束持ってお見舞いに現れて小百合はこれは普通の関係ではないなと思い詰める事態になる。

お嬢様の松尾嘉代に引け目を感じてしまう小百合

 

途中から松尾嘉代と一緒にいるのが耐えれらなくなり松尾嘉代が2階から降りてきて帰るときに思わず隠れてしまう小百合。それでいて浜田には強気になるだから複雑な性格だ。

松尾嘉代と自分との身分の差、ヤキモチもあり浜田にもやっぱり早く出ていけと言い、ビシャンと襖を閉めて部屋を駆け下りた。このシーン「おー小百合かわいいなー」と思ったのだが浜田光夫は深刻に受け止めたようで本当に出ていく段取りを始めてしまう。賢ちゃんには「お前の気持ちをちゃんと伝えて告白しろ」と言われて止められる。(賢ちゃんいい人だ)。

小百合は、小百合で断り続けてきた平田大二郎を自ら誘ってデートにいくのだった。

久しぶりにナイトクラブがでない映画だと思ってたがここででてきたかー

この映画の平田はやはりワルで帰り際強引にキスしにいくが通りかかって後をつけていた賢ちゃんにからくも救われた。実は一番報われてほしい人賢ちゃん。賢ちゃんはここでも小百合に「浜田光夫に好きと言え」と言うのだった。

小百合が家に帰ると浜田光夫の荷物がまとめられており、もうすぐ出て行ってしまうと悟る。浜田は丁度お風呂に入っている所だった。(ここで最初のシーンとの対比になるのだ。)

小百合は脱衣所で浜田に告白。浜田もパアッと明るくなり、「僕も好きだったんだ!」ってことでハッピーエンド。ここは名場面だ。

 

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