吉永小百合-風車のある街-光る海(映画レビュー)

映画 ドラマ
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風車のある街 1966年6月 小百合21才

風車のある

吉永小百合/三浦まり子

芦川いづみ/平野ふき子

浜田光夫/石倉力三

前半は日本、主に長崎。後半は浜田がオランダに留学して小百合が追いかける形になりオランダロケ。

映画のサムネイル見ると浜田の顔がふっくらしすぎていて浜田じゃなくて杉良かと思ってて見るの躊躇してました。この頃からミラーマン出演時の顔になっていたんだなあ。

浜田と小百合は最初電車で出会う。

小百合の身体の向きが初対面浜田を嫌っている。

長崎の祭りの見物で小百合と浜田はまた出会う。しかしこのとき小百合はまだ浜田を不審に思っておりさっさと別れて帰ってしまう。この時小百合は長崎の小百合の実家で小百合が父からもらった万年筆を落とし浜田が拾う。

さらに浜田は東京では小百合の務める幼稚園の近くの工場現場で働いており、子供好きな浜田はちょくちょく幼稚園に行っては子供達と接している。小百合は誘拐魔と思い、警察に連絡、浜田は警察から事情聴取を受ける。

この辺りで、芦川いづみが小百合の中学の時の知り合いということで登場。名刺交換すると今はスチュワーデスになっているという。(後々オランダ編でいづみが絡む布石である。)

浜田を警察に通報したのは小百合が完全に正しいのだが浜田は怒って小百合が暮らしている祖母の洋服屋まで万年筆を返すついでに抗議にきた。(なんで家知ってる?ここまでやべーやつの感想しかない浜田。)その時小百合の婚約者候補(平田大三郎)が店を訪れる、この浜田は帰った。この平田大三郎、ノサップの銃で底意地悪いやつで何回も笹森礼子をレイプしようとしたやつ。今回はいい奴を演じているがどうしても出てしまうワルの匂い。

しかし小百合は浜田は実はいい奴なんじゃないかと思い、次の日小百合は浜田の現場に行くが風邪引いて休みだと知らされるとアパートに行く。(え、警戒心ゼロかよ?)そこで浜田は灌漑工場の仕事をしたく、留学資金を溜め込んでいることを知る。

映画後半、浜田は日本離れる日に小百合に別れを告げにいくが小百合は平田とデートの約束のため会えず、代わりにきたおばあちゃんに小百合のお見舞い品の代金と自分が作っていたオランダの橋の模型を渡した。

この時平田とのデートの時自分気持ちが揺れるため平田にキスしてという

はいまた小百合のキス待ち顔きたー!

しかし平田はまだ早いとかなんとかキスしなかった。というあり得ない展開。この平田マザコンか?

丁度務める幼稚園の園長に出した児童心理学かなんかの論文の発表のためブリュッセルに行くことになりそのついでに浜田の留学先の下宿まで行く。オランダにいる間宿泊費節約のため小百合は浜田の下宿に泊まることになった。(代わりに浜田は友達の下宿に行くと言う)オランダについてからは芦川いづみがアテンドしてくれる。(かなり強引な展開)オランダで浜田と会った小百合達はオランダ見物しながら愛を深めていく。

この辺りオランダの紹介みたいな感じで「兼高かおる世界の旅」みたいなドキュメンタリータッチになる。

だが仕事でヨーロッパにきた平田が浜田の下宿まで来てしまい、婚約者じゃないかといづみに言われた浜田は嘘ついてたなとカンカンに怒りもうさよならだと言う。

小百合オランダ滞在の最終日、平田が来る前に約束していた浜田の実習の灌漑事業の現場に行った。その帰り平田の運転する車に同乗していた小百合は交通事故に合ってしまい、浜田も病院に駆けつけ、重体だった平田に輸血してあげた。(車の進行方向が日本は左側、オランダは右側からくる確認の不注意で日本人がよくやる事故だといっていたがこれはわかる。僕も中国にいった時向こうは右側通行なのでどうしても日本の癖で道路に出る時右側を確認して踏み出してしまうが向こうは右側通行のため左側から車がくるのでうわ、危ないということが何度かあった。)

怪我が治った小百合が平田と一緒に帰りの飛行機に乗る時、小百合はオランダに残るかどうか迷っていた。

この待合にいるときの小百合が美しかった。

小百合は飛行機のタラップにいこうと滑走路を歩き出すまでいくがギリギリで翻意して浜田の実習現場まで戻ってくるのだった。なんでも平田が行けと助言してくれたと言う。(しかしまあ、これもかなり航空会社や他の乗客にとっては迷惑な話だ。)

光る海 1963年12月 小百合18才

光る海

吉永小百合/石田美枝子

浜田光夫/野坂孝雄

和泉雅子/葉山久美子

十朱幸代/葉山和子

山内賢/向井達夫

松尾嘉代/浅沼栄子

和田浩治/浅沼一郎

小百合は18才だが22から23才の劇地年齢。かなり色々な俳優が出ている。時間も2時間と他の青春映画と比べると長くて日活が力を入れた超大作と言えなくもないが。…正直途中からすごく詰まらなく、沈んだ気持ちになる。

最初のほうの浜田光夫との絡みはよかった。大学を一緒に歩いていてベンチに座ろうとして小百合が「ハンカチ!」というとさっと浜田光夫が小百合の座るところにハンカチをかける。

卒業式の日で夫と離婚して母一人子一人でくらしている母(高峰三枝子)もいるのだが小百合は言いたい放題だ。他の映画にも輪をかけて小百合の女王様演出が凄い。

その後謝恩会があり、男子が7人しかいない英文学部での各人の演説があり、終了後浜田と十朱幸代が後片付けしてると小百合がハンドバッッグ忘れたのに浜田が気づいて家に持っていってあげるとそのまま分かれた小百合の父親との食事会に誘われる。浜田、小百合、父とディナーする。タクシーの中で一緒に英語の歌(聖者が町にやってくる)なんかを楽し気に歌ってる。

ここだけ見ると浜田と小百合がイイ感じなのだがこれは後に小百合の精一杯のアピールだったのだなと分かる。そのまま浜田光夫に家まで送らせて別れ際にキスをする。

はいまたさゆりんのキス待ち顔いただきました。

キスしてるところはいきなり口元のアップになるため別人の吹き替えだろう。

その後仲間達は社会人になって第二部みたいな感じになる。松尾嘉代は和田浩治の同棲相手で途中結婚式があるのだが、妊娠中で結婚式最中に陣痛がくる。このときの松尾嘉代の喘ぎ声がいやらしい(イイヨイイヨ)

浜田光夫の恋人は実は小百合でなくて十朱幸代であり、小百合は横恋慕してただけというのが、だんだん判ってくる。途中十朱幸代の叔母の田中絹代が胃がんで死ぬ話が挟み込まれたあたりから映画のトーンが代わってきて見るのが苦痛になってくる。

最後に小百合が浜田光夫を横取りすることもなく小百合が小説家にデビューを祝う会で終わる。

この映画の小百合は黒の教育ママメガネをかけている場面が多くて魅力が半減。あとへんに大女優をキャスティングしたせいで忖度してどっちつかずの構成になってしまって結果つまらなくなってしまった印象。

 

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