吉永小百合 私違っているかしら 1966年7月 小百合21才
吉永小百合/白石圭
山本陽子/山中
浜田光夫/川瀬
淡島千景/白石圭の母
市川好郎/ゴロ
この映画は何時もの小百合映画とは一風変わったテイストである。小百合は強気な女性ではあるがなにか腐女子的な物言いをする。
小百合は孤児院の卒業生達を支援する施設でボランティアしており、劇中このなかのゴロという男が何かにつけ、小百合を励ましたりする。さらに小百合は学生活動している浜田光夫が好きで下宿先を度々訪れる。今回は恋愛要素は薄めだ
浜田光夫の机の中にしまった写真立てが自分の写真だと気づいてうれしがる小百合
小百合は母一人子一人の家庭。母親は特別出演淡島千景で山登りとか花札とか好きななかなか型破り。死んだ父親は作家で小説とかの印税もきつい生活費の一助になっている。
今回も日活が好きな坂の途中の家だ。老後はキツイかもしれないが坂の途中の家は少し憧れる。
母親は特別出演の淡島千景(松竹→東宝→このころフリー)
小百合は学習院大学の4年で就職活動がんばるが片親はだめだとか成績が悪いとかで就活は難航。やっと試用で入った雑誌会社ではインターンとして山本陽子と取材活動する。
(かなりガッツリ労働して取材出張バンバンいくが当時はこれが普通なのか?)山で転落して宙吊りになった若者の遺族の取材の時、犠牲者の知り合いで山本陽子の彼の川地民夫から非人間的な取材は辞めろと言われる。小百合はもうこの取材は辞めると編集長に言い、雑誌社をクビになる。
母親はスキーに行ってしまい、また就職先を失った小百合は大晦日に庭に出て一人蛍の光を歌う
一方山本陽子は仕事だからと取材を続けるが後に悩んで自殺未遂してしまう。
小百合は次にコネで暮らしの友社に試用期間付きで入社。これは朝ドラで高畑充希が社長を演じた暮らしの手帖社のことだ。この映画の女社長はえらく貫禄あるが。そこで小百合は企画とかをやりたがったが社長命令で電化製品のテストの手伝いとかしかやらせてもらえない。(暮らしの手帖は電化製品とか、色んな製品をテスト比較する写真記事で売れた雑誌)
タワシを買いに行かされても途中のデパートで傘の不良品を見て製造工場まで行ってしまったりとにかく暴走。
そんな小百合を見て女社長は自分の若い頃ににてて応援したいがあまりに逸脱するため試用期間後は会社に居続けたいかどうか1週間考えてまた来いと小百合に言った。小百合は悩んで光夫の下宿に行ったりするがそんな時に光夫はお見合いの話とかで実家に帰っていたりしてショックな小百合。
田舎から帰ってきた浜田光夫と再会するが結局浜田ともさよならする小百合。
結局独立して稼いでいるゴロの助言とかもあり、入社を止め、女一匹生きていこうと決意する小百合であった。
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