吉永小百合 草を刈る娘 1961年10月小百合16才
吉永小百合/モヨ子
浜田光夫/時造
小園蓉子/はま子
近藤宏/善太
サムネイルが白黒だったから見てなかったけどカラー作品でした。もっと早く見てれば良かった。青森の牧草を刈る仕事を通じて浜田光夫との婚約に至るまでの恋愛物語。ほぼ全員津軽弁を喋る。東北の農村の暗さは微塵もなく、全編ほのぼのした感じで進む落ち着いて見れる映画。
なんか村中総出で何日も野営しながら牧草刈って、夜はその長い草でテントみたいな小屋作って寝るの。共同キャンプ生活。浜田光夫は別の集落なんだけどお互いの集落の世話焼きおばさんたちが若人をくっつけるのが好きで二人で作業させたりしてバックアップする。周りの大人達はくっつくかだめになるか賭けをしたりする。のどかな風景。だけど途中に殺人事件とか起きたりしてアクセントも加えてある。
浜田は自慢のガスライターで煙草吸う。小百合もすつてみたいといってすうがゲホゲホ
煙草は大人になってから…(昭和だなあ)
浜田は強引にやろうとしたりして小百合に一時嫌われたりする。
が、まあ予定調和です。
途中若い小百合ののど自慢大会での歌が聞ける。
途中小百合が好きで東京から戻ってきた男と浜田が小百合をかけた喧嘩する。これは女冥利につきるだろう。「あらわたしを賭けて殴り合いするなんて嬉しいわあ」くらい言ってほしかったがそれはイメージダウンになるので小百合は止めに入って泣いて帰ってしまう。ちなみに喧嘩は浜田が負けた。
最終的には小百合、浜田のいつも通り「好きだ」「好きよ」とどストレートに明るく健康的に愛を確かめ合って婚約して、周りもほのぼのハッピーエンド。
また智恵子をレイプした近藤宏が出ていた。殺されたはま子を好きな少しトロい男善太の役。犯人の行商人を捕まえてた.
おれも根に持つなあ。
君が青春のとき 1967年3月 小百合22才
吉永小百合/木所香
山本圭/ピン公
十朱幸代/松下まゆみ
米倉斉加年/伊部五郎
小百合はテレビ局の新人社員で企画部。君が青春のときとは小百合が提案して採用された番組名である。なんか当時原宿族と呼ばれた原宿駅周辺にいた若者の生態を隠し撮りで写す番組。
ちなみに劇中ROUT5というドライブインレストランがよく写されて中心的な舞台となるが、この店は現実に存在した店だそう。
1960年代は原宿にドライブインレストランが開けるほど開けてたのだろう。ちなみに当時の原宿族とは金持ちの子息達が多く、今では考えられないが原宿駅周辺で公道カーレースをして周辺住民から問題視されて取り締まりもされていたという。そして周辺のカフェなどにたむろしてたとのこと。
小百合と絡む山本圭は姉(十朱幸代)と貧乏アパートに住んでいるので原宿族というより、劇中て言われているようにチンピラである。
小百合は潜入取材のように山本と絡む。ルート5内では他のアベックは常に抱き合っているが(いわゆるひざに女性が横に座るひざ抱っこのシーンが実に多い)小百合の濡れ場とか抱き合ったりはないです。小百合は山本圭の姉の十朱幸代にも会い、次第に情が移っていく。
だが十朱幸代の同僚が大学時代の小百合の元彼みたいな米倉斉加年で「兄弟を傷つけるな」と取材中止を要求されてしまう。(このあたり「わたし違っているかしら」と同じ筋立て)そしてやはり小百合は悩んだ末にせめて姉のだけでもテレビに映すのはやめてくれと部長に退職届けを持って直訴しにいくだった。結局番組放映は中止になった。テレビ局も辞めなくてよくなった。小百合は十朱幸代の会社に行って謝りにいき、その社員たちの昼休みのフォークダンスに加わって一緒に踊るのだった。
昭和は昼休みに肩に触りあって踊ったりできるんだね。この頃はそもそも若者の人数が多くて楽しかったんやろなあ。
それと途中で小百合が「すみません注射打って下さい」と受付の小窓から看護婦に声かけて注射打ってもらう謎シーンがあるその場に部長もいるのだがあれはなんだったのだろう?ヒロポンはもう違法になってる頃だしビタミン剤?医師の診察なしにすぐにナースに打ってもらえるってどういうこと?
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