今日、日経が300円程上がり、また20000円を超えた。1週間前に売ってしまったTHKも連日上がっている。悔しいぜ。
THKは半導体製造設備等に使われる直動ガイドやボールネジと言った基幹機械部品を製造している会社だが、今業界では通常1か月以内で購入できるこれらの部品が3-4か月待ちになっている。
中国での半導体関連での設備投資に全部持ってかれてるとのことだ。他のライバルメーカーも同じ。しかもTHKはリーマンショックの教訓から忙しくなっても生産拡大しないようで品薄に拍車がかかってる。
この状況、ITバブルと言われた2000年にもあった。とにかく日本中から直動ユニット部品が売り切れていたのだ。そして2000年は小渕首相の特別減税等もあり、日経も20000円を超えた。
それと2000年程ではないが、2008年にも設備製造業が死ぬほど忙しくてやはり、直動部品が日本中から消えていた。
それからどうなったか!
みなさんご存じのように2000年には9.11が起こりITバブルは崩壊、小渕首相は倒れ、その後の派遣解禁からワーキングプア等と呼ばれる不況に突入、3年後の2003年には約1/3の株価7000円台へ落下。
その後株価は2005年頃から持ち直し、2007年には再び18000円を回復する。
(この頃cisとかが急成長したんだよなあ。おれずっと追っかけてたのになぜこの差がついた?)
この時の景気拡大に乗って会社の規模や人員を拡大したり、中国とか海外に工場建てる等拡大政策をした企業は後に痛手を受けることになる。
そして2008年、まだ世の中の好況が続いていた夏、サブプライムローン危機から始まる、いわゆるリーマンショックが起こる。
このサブプライムローン危機は2007年頃から言われていて危ない危ない言われてたんだが、一向に暴落しないもんで私も大丈夫だろ、と思っていたが遂にキターってな感じだった。危ない危ない言われてたものがほんとに爆発すると大変なことになるんだなあと思いました。
AUDとか50円台まで落ちたもんねえ、朝布団の中で強制ロスカットを涙目で見た記憶があります。
この時は株やFXの暴落だけではなく、決まっていた仕事の案件が次々にキャンセルされていって凄かったよ。なんの陰謀が発動されたのかと思った。
超忙しい(もう辞めたい)から、
→ 翌月、暇だー(あー楽になった)という感じ。
よくよく聞くと米国の投資家が一斉に世界から金を引き上げ、ビジネスの大量キャンセルをやったようだ。
前述したように会社規模を拡大していたところほど被害が大きく、取引先の知り合いも半分くらいリストラとかで会社辞めていったり別業種に移ったりしてた。冒頭書いたTHKもこれに懲りて拡大路線やめたせいもあって少し忙しくなるとすぐに品薄になる。そして現在の状況。
この経験則からいって、これは今年後半やばいかもしれません。その時に備えたほうがいいかも。多分戦略的にはキャッシュポジション上げておいて十分落ちた頃合いみて買いで入るのがいいんだろうけど。
ちなみに2008年は主に日経ミニの売りで最初は儲けていたのだが、リーマン時の大幅な上下動でやられた。いつも大筋では間違ってないんだが、最後はやられる。こんなのばっかりや。
だからいざの時は無理に入らず落ち着いた時に買いで入るのがいいと思うが相当な勇気がいるだろう。
※投資は自己責任です。当記事を参考にされた投資の結果には一切責任をもちません。※
追記:2017年後半やばいなんて書いてありますが、2018年も忙しいまま過ぎていき、2018年終り頃になって徐々に売り切れ状態が改善されていき、2019年になった今、生産材の品薄状況はかなり落ち着きました。メーカーも国内工場を立ち上げたりして部品最長12か月待ちが2か月半待ちくらいになりました。なんか逆に半導体業界なんかは供給過剰で利益が急速に減っていってるようです。
僕個人的には今年は金があれば日経先物ミニを売りから入っていこうと思ってましたが以外に日経も強い。だが強いままだと消費税10%が開始されてしまう。まずは米国と中国の交渉結果待ちでしょうか。
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