大空に乾杯 1966年2月 小百合20才
吉永小百合/滝村ゆり子
和泉雅子/工藤ミチ子
浜田光夫/北倉誠
十朱幸代/矢部朝子
葉山良二/関名俊太郎
サムネイルとかポスターはスチュワーデスを全面に出しているが話の内容としてはスチュワーデスである必要はない感じだった。ただ十朱幸代は自分がフライトでいない時はマンションの部屋やマイカーをスポット賃貸ししてて専用のこま使いみたいな男がいてこいつがレンタルの管理人もしている。セレブな暮らしをしててこんなスチュワーデスいそうだなと思える。
居候させる代わりに召使いのように男を使う十朱幸代。
そういえば前にスチュワーデスと一緒に飲んだことあったけど周りが一目も二目もおいてなんであんなにランク違いみたいな感じになるんだろうとちょっと嫌になったことあったなあ。あとスチュワーデスの化粧って独特だよね。なんかみんなアンミカみたいな感じ。
映画の話としては小百合が御曹司の平田大三郎と貧乏大学生の浜田光夫を天秤にかけて浜田光夫を選んで「好きだ」「好きよ」の安定のハッピーエンドになる。
小百合は医者の一人娘で裕福な娘。今回の小百合はいつにもまして強い。
まず同じようなデートコースで酔っ払った振りで二人を試す。
同じベンチで酔っ払って男がどう出るか試す小百合。しかも同じ日に。(結果的には両者とも、似たような反応だったが)
次に平田宅に行って堂々と交際を断り浜田光夫が好きだと言う。はっきり言う。今回の大三郎は自制のきく役でよかったわ。あそこまて普通は言えない。
父親から「出世のために昔好きあった恋人と別れて今の母親(病院の院長の娘)と結婚したけどずっとわだかまりが取れない。」と聞けば離婚届に記入したものを両親にわたして離婚を迫る。(いや後先考えなさすぎたろ)
和泉雅子も出演しているがこちらは夢見がちで惚れっぽい女子高で姉の婚約者に恋したり浜田光夫に恋しては妄想していた。
最後は和泉雅子もスチュワーデスになって小百合と同じ飛行機に乗った。
キューポラのある街 1962年4月 小百合17才
吉永小百合/石黒ジュン
浜田光夫/塚本克己
これまだ見てなかった。小百合が演じた貧乏な家庭の中でも一番に貧乏な家庭。まさに長屋住まい。昭和37年の川口ってほとんど荒野だったんだね。父の東野英治郎と隣の家の浜田光夫は鋳物工場努めだ。ただでさえ貧乏なのに父がリストラされてしまい、酒浸りに。小百合は高校へ行きたいと当時のパチンコ屋の裏側の玉の補充係のバイトをする。
弟が借金して泥棒の手伝いさせられた時に不良グループに離してつけに行ったはいいが帰ろうとした時無理やりキスされる。さらに修学旅行に行く日の朝、新しい職場に馴染めない父がもう行かないと怒り出してなんもかんも嫌になった小百合は修学旅行に行くのをやめフラフラする。自然と志望校の浦和第一高校(浦和第一女子高校?昔からの進学校で今の偏差値は72)の近くにに行き、塀をよじ登って覗いたりしているのが健気だ。
その日、やけになった小百合は友達(父親が朝鮮人)と飲みに行くと先日の不良グループも店にきていて薬混ぜたビール?飲まされて危うく早稲田事件の被害者になりかけた。
最初ブラジャーかと思ったが違った。
浜田が刑事と一緒に探しに来てくれたおかげで助かった。
友達は父親と一緒に北朝鮮に帰った。
川口駅前での壮行会。「マンセー!」と朝鮮人の声が川口に響き渡った。ちなみに今は川口駅前はC国人で溢れかえっています。誰かなんとかしてくれ。
余談ですが20年齢くらい前にこの映画の舞台の荒川に近い所でもマンションとかを探しに言った時にデベロッパー(タカラレーベン)から言われたのですが、東京から下って荒川を渡ると途端に治安が悪くなり、さらに北にいくと標高が高くなるとまた治安が良くなるとのことだった。なので江戸時代の裕福な家は川口より少し北側の高台に居を構えたそうな。
浜田光夫は中小企業の連合の労働組合に入っており、そのおかげもあって小百合の父親もなんと元の工場に前よりも高い給料で復帰できた。(この映画左翼的だとあちこちで読んだのはこういうエピソードが入ってるから)
結局小百合は定時制高校に行く。とは行っても昼の勤務先は日立の工場なのでそれなりに勝ち組なのたが。(この頃はまだ中卒でも日立に入れたんだね。今は大学院卒じゃないと入れないであろう)
まあ小百合の代表作としてよく言われるだけはあり中だるみもなく内容の濃い映画でした。
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