吉行和子-地図のない町(映画レビュー)

映画 ドラマ
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地図のない町 1960年6月 吉行和子 24才(白黒)

地図のない町

吉行和子/戸崎佐紀子 葉山良二/戸崎慎介  南田洋子/小室加代子 宇野重吉/笠間雄策

なんか題名がずっと気になっていたので見た。なかなかシリアスで重い作品である。時間軸の転倒が幾重にもあって少しわかりづらいがこれは小説風にしたのだろうか。

映画冒頭、狭いオンボロアパートの一室。吉行和子は暗く黙々と内職のミシンを踏み、

葉山良二は机の引き出しからナイフ(メス)を持って家を出て映画館の二階へといく…次になぜこうなったかを時系列を戻して話が始まる。

そこでは吉行和子は明るく公務員の彼氏とデートをしていた。

しかし、そこをやくざ集団に襲われ、あわれ吉行和子はレ○プされる。(この頃の吉行和子はこんな薄幸な役ばかりだ)そのせいで吉行和子は暗くなってしまったのだった。兄の葉山良二は犯人捜しに躍起になるが彼氏はやくざ怖さに逃げた。

前の病院で医療過誤により辞めていた医者の葉山良二はこの事件を期に宇野重吉の診療所に再就職。しかし、その診療所と、周辺の住民は当のやくざ(梓組)の親分から立ち退きしろと暴力的に脅される。この親分葉山良二の恋人だった南田洋子を始め、3人妾を囲っている。しかも二部屋の借家に住まわせてるのが妙にリアルだ。そして何人にも恨まれている。

いつもの日活ヤクザ物のようにドタバタの殴り合いはない。最後のほうに親分が殺されるのだけが刃傷沙汰、それもリアルな殺害現場で再現される。

(以下ネタバレ)

同じタイミングで4人が親分をこ○そうとしてたが、タイミングの差で刺したのは宇野重吉であり、宇野は服毒じさ○してしまった。

これで理不尽な暴力がなくなるかと思いきや、しかし現実は非常ですぐ後釜が親分の座についた。葉山良二は宇野重吉の意思を継いで診療所の経営を引き継ぎ戦いを続けるとやくざに宣言するのだった。

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