傷だらけの天使 1966年11月智恵子21才
松原智恵子/雨宮佳代
西郷輝彦/後藤八郎
五月女マリ/片貝令子
西郷が仲間といるときに地回り連中と喧嘩になり仲間のの罪を被った形になって少年院に入る。2年後西郷が出てくると姉が湖で死んでいた。西郷は地元の鹿児島に居づらくなって東京に出る。そこを地元富豪の子息との縁談を蹴ってお嬢様の智恵子が追っ掛けてくるが智恵子に追っ手がかかってくる。
西郷と智恵子の恋愛と西郷の姉の死の真相と絡めて物語は進む。途中に西郷の歌唱場面がいくつかあってミュージカル要素が強い。
最後は少し引っ掛かるもまあめでたし的な終わり方。今回特別に智恵子にトピック的なものは無かったし、あくまで西郷が主役なのだが今回の智恵子の顔のコンディションが良い。良く睡眠とれた状態で撮影に望めたのであろう。
大当り百発百中 1961年4月智恵子16才
松原智恵子/及川美知子
小沢昭一/及川太郎
冒頭のキャスト書きにはまだ松原智恵子(新人)とはいっています。
作詞家の太郎(小沢昭一)は馬券を買いはしないが予想するのが趣味。しかし彼の予想は百発百中、偶然バーでやくざに彼の能力を知られてやくざに先生と言われて監禁されて競馬予想させられる。
智恵子は彼の新妻役。実年齢16歳だが推定20数才の役であろうと思う。まさか16才の幼妻設定ではあるまい。しかし僕の中では幼妻智恵子だ。若いエプロン姿が爽やかにまぶしい。セリフ回しもたどたどしい智恵子、これではもう夫婦ゴッコだ。
なんだこの年の差夫婦は?智恵子はピチピチだ!しかも本作の智恵子は白人とのハーフの設定で母親は逆に年いったおばあさんなんだけど・・年齢設定がちぐはぐな感じ。
だがそれがイイ!
太郎がノートにメモした馬の名前が知り合いの芸者の名前と同じだと出入りのクリーニング屋から言われて不安がる智恵子。ノートには「いい穴」だったなどと書いてあり、怒り悲しむ智恵子。(しかし16才の新人女の子にノートを声に出して読ませて「いい穴」と言わせてしまう日活…)
夫のノートに書いてある馬名を芸者の名前と勘違いして泣きながら家に相談の電話をする智恵子
やくざに拉致されて太郎が家に帰って来なくなり、捨てられたと声を上げ泣く智恵子。すごく素人芝居だ。
だが、それがイイ!
基本喜劇映画ということもあり、智恵子映画にありがちな哀しいテイストが流れなくてカラッと楽しく見られるのが良い。ドリフのようにドタバタしながら最後は小沢昭一と智恵子が明るく歌を歌って終わる。
映画は楽しいのが一番やね
日曜の午後にサクッと60分で見れて嫌なことを忘れるのにちょうどいい。白黒だけど画面も明るく好きな映画だ。僕も智恵子と夫婦ゴッコをしたい。♥
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