幽霊みたいな物を見た話

スピリチュアル
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僕はあまり心霊体験やUFO目撃といったものはないに等しいが確実にこれはおかしいというものがあった。

小学4年、5年かどっちかだと思うが、そこそこ田舎の実家ではまだ野生のカブトムシはクワガタが飛んでくる林があった。

クワガタというだけあって桑の木によく寄ってきていた。

夏の間は近所の子供しか知らないその林に早朝5:00頃行ってクワガタ取ってきて水槽で飼っていた。

ある日学校の友達が家に来てカブトムシほしいというので上げてしまった。自分家は町はずれの自然の多い土地のほうだったので当たり前のようにカブトを取れても町中の子供達には難しいことなのでした。

が、なぜかその夜悔しくて泣いてしまった。

それを見た祖母がじゃあ今から取りに行こうといった。

「クワガタは夜のほうがいっぱいとれんだ」と

そして1日目、祖母と二人で自転車こいで林に行った。朝の3倍くらいの収穫高がでた。

調子に乗った僕は2日目は一人で懐中電灯持って自転車でまた行った。

またしても大漁。

僕の水槽にはかなり沢山のカブトやクワガタが捕獲されていた。

しかしまだ調子に乗った僕は3日目も自転車で林に向かういづれも19:30から20:00くらいの時間である。

しかし、3日目、あれほどとれていたクワガタもカブトも全然いない。木を足で蹴って揺らしても全然落ちてこなかった。

おかしいなと思いつつ上方を懐中電灯で照らしながら一旦林から出て、横の草っぱらのほうをみた時、

ぼうっと白い人型のなにかがそこに居た。

少し白く光っているようにも見えた。

 

「誰だっ!」

 

と自分でも驚くほど大きな声で僕は叫んでいた。そしてわりと冷静だった。

すると意外にも白い影はガサッと音を出してかかんだようだった。

 

ここで初めて全身を悪寒が走った。

 

そこから転げるように自転車に走って戻り、全速力で家に帰った。

方向的にはその白いものがいた位置の横20mくらいを道が走っており、通り抜けなければならなかったが無我夢中でペダルをこいだ。

その後はもう夜に林に行くことはなかった。ずっと虫達の霊が怒って出てきたか、宇宙人がきたんで虫もその日は来なかったんじゃないかと思っていた。

今でも謎です。

そしてすみません。僕はその林の位置も町の子供たちに教えてしまっていたのですが、どっかで様子を見てたんでしょうねえ、後で近所の年上の子にえらく怒られました。

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