花と果実 1967年7月 陽子27才
山本陽子/長谷川夫佐子 和泉雅子/村上のぶ子 杉良太郎/中畑五郎
主演は和泉雅子、山本陽子は和泉雅子の下宿先の娘だ。話は和泉雅子と杉良太郎のラブコメディを主軸に進みます。
山本陽子はいつものしっかり者ではなくて、奥手な大和撫子然とした箱入り娘みたいな感じで描かれている。
王女に使えるメイドだとか和泉雅子に言って自ら後に引いている陽子。
カミナリが怖くて和泉雅子と抱き合って寝る山本陽子。
そんな劇中の陽子だがいざ男ができると毎日デートして雅子より先にキスをして燃え上がる様子を語って聞かせる。
なんかもう男の妄想を具現化したような大和なでしこっぷりな陽子
ストーリーは強引な偶然をこなしながら、チョイ役で出て来て雅子によくあるショックな事を言って亡くなってしまう雅子の母親(奈良岡朋子)をはさみながらも微笑ましく進み、後味のいい青春活劇であった。
みな殺しの拳銃 1967年9月 陽子22才
山本陽子/藍子 宍戸錠/黒田竜一 二谷英明/白坂剛 岡崎二朗/黒田三郎 葉山良二/緑川 藤竜也/黒田英次
スタイリッシュにするためわざと白黒で撮ったそうだ。ほぼ全編なアンニュイな音楽が流れていて主演の宍戸錠もいつもの軽妙な感じはなしで低い声色で落ち着いた演技をしていた。とにかく芸術性を重視した映画。宍戸錠が長男の黒田三兄弟の話。山本陽子はボクシングジムの娘で三男の岡崎二朗の恋人として登場。
残念ながらほとんど印象が薄い出番だった。
銃撃戦はスタイリッシュ第一で形式美のようだ。題名から分かる通りやくざ達は敵も味方もみな死んで終わった。しかし的になるけどスタイル重視でGメン75みたいに道路一杯に横に並んで歩かせるならピシッと全員黒スーツとかにしとけばよかったんじゃ。
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